
フェルスタッペン、MotoGPチーム買収に関心か―LCRホンダとトラックハウスに打診との報道
4度のF1王者マックス・フェルスタッペンが、MotoGPチームの買収に強い関心を示している可能性が浮上した。イタリアの衛星放送局『Sky Sports』によれば、父ヨスや自身の関係者を通じてホンダとアプリリアに接触し、それぞれのサテライトチームであるLCRとトラックハウスに対し、全株式の売却可能性を間接的に打診したとされる。
フェルスタッペンは筋金入りのレースファンとして知られ、MotoGPにも強い思い入れを持つ。2023年のHonda THANKS DAYでは、6度のMotoGP王者マルク・マルケスに「MotoGPマシンをテストしたい」と語るなど、二輪レースへの情熱を公言していた。
だが、現実的に両チームが売却に応じる可能性は低いと見られている。LCRの創設者ルーチョ・チェッキネッロは、スポンサーや少数株主の受け入れには前向きであるものの、完全売却には強く否定的で、オーナーとしての立場は固守する意向だとされる。
同様に、トラックハウスのオーナー、ジャスティン・マークスも「アプリリアと完全な協力関係を築いており、MotoGPプロジェクトを継続する意志が強い」とされ、売却の可能性は低いと伝えられている。
F1関係者によるMotoGP参入の動きはこれが初めてではない。2024年にはルイス・ハミルトンがグレシーニ・レーシングの買収に関心を示していると報じられた。また、つい先日には元ハースF1チーム代表ギュンター・シュタイナーが投資家グループと共にテック3チームの全株式を買収。2026年からCEOに就任することが発表された。買収額は2,000万ユーロ(約38億円)に迫るとされる。
現在、MotoGPチームの価値は2,500万〜3,000万ユーロと見積もられている。リバティ・メディアによる買収効果やシリーズ全体の成長傾向を踏まえれば、今後その価値はさらに上昇する可能性が高い。ゆえに、今後も同様の買収話が相次ぐ可能性がありそうだ。