7度のF1王者ルイス・ハミルトン、MotoGPチーム買収に向けて交渉との報道
7度のF1ワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が、ロードレース世界選手権(MotoGP)に参戦するグレシーニ・レーシングの買収に向けて現在、交渉を進めているとThe-Raceが2024年7月1日(月)、報じた。
報道によるとハミルトンは現在のチーム代表、ナディア・パドヴァーニからチームを購入することに興味を示しており、ハミルトンの関係者がグレシーニと共に、TTサーキット・アッセンで行われた先週末のMotoGPオランダGPに出席していたとされる。
ハミルトンは「昔から4輪よりも2輪の方が好きだった」と公言するほど、バイク、二輪レースの熱狂的な愛好家として知られており、2019年にはバレンティーノ・ロッシとバレンシアでお互いの愛機を交換。ヤマハMotoGPバイク「YZR-M1」を走らせたこともある。
MotoGPは現在、F1の商業権を持つリバティ・メディアによる買収手続きが行われており、管轄区域の競争法当局や外国投資法当局による承認が下りれば、2024年末までに完了する見通しとなっている。
ハミルトンはこれまでにも幾つかのスポーツチーム事業を所有してきた。
2021年にはX44チームを設立し、電動SUVによるオフロードレース「エクストリームE」にチームオーナーとして2023年シーズンまで参戦した。
また、2022年にはウォルマートの創業者長男であるロブ・ウォルトン率いる投資家グループに加わり、アメリカンフットボールのデンバー・ブロンコスを買収した。
1997年に設立されたグレシーニ・レーシングは、加藤大治郎やトニ・エリアス、ホルヘ・マルティンが下位クラスでチャンピオンを獲得したチームとしても知られ、創設者のファウスト・グレシーニの死去に伴い2021年に妻パドヴァーニがチームを引き継ぎ、2022年にドゥカティのサテライトチームとなった。
2024年シーズンに向けてはホンダから6度の王者マルク・マルケスを引き抜き、実弟アレックス・マルケスとのラインナップを採っている。