F1イギリスGP︰2重黄旗無視…ウィリアムズのジョージ・ラッセルに5グリッド降格
F1イギリスGPのスチュワードは8月1日(土)の公式予選を終えて、ダブルイエローフラッグを遵守しなかったとして、ウィリアムズのジョージ・ラッセルに5グリッド降格ペナルティを科す裁定を下した。ラッセルは母国で開催される52周のレースを、最後尾20番グリッドからスタートする事になる。
ラッセルはシルバーストン・サーキットで行われた予選で3戦連続となるQ2進出を果たし15番手につけたものの、チームメイトのニコラス・ラティフィのスピンにより振られたダブル・イエローフラッグを無視したとして、グリッド最後尾への降格が命じられた。
スチュワードはセッション終了後、ラッセル及びウィリアムズの代表者からの事情聴取並びに、映像、無線、テレメトリー、マーシャルシステムの確認作業を経て、ダブルイエローの際にラップを中断する事を定めたレギュレーションに違反していると断定した。
レースディレクターによると、ラッセルはスチュワードに対して「ターン7において、周辺視界でダブルイエローのシグナルを目にしたが、それがダブルではなく通常の黄旗だと信じていた」「前のラップよりも少し早めにリフトアクセルを戻した」と説明している。
Despite an impressive Q2 appearance, George Russell will start the #BritishGP from the back of the grid
— Formula 1 (@F1) August 1, 2020
しかしながらスチュワードは、週末に先立ってレースディレクターが別途改めて安全上の理由からフラッグの指示に従う事を強調していた点、問題のラップで記録されたのがラッセルにとってのファステストラップであった点を主たる理由として、ラッセルはドライバーに課せられた義務を全うしなかったと判断した。
この結果、ラッセルには5グリッド降格と合わせて、3点のペナルティポイントが加算される事となった。ペナルティポイントはFIAスーパーライセンスに付帯する罰則ポイントで、12ヶ月間で12点に達すると1戦の出場停止処分が下される。