ガレージからピットロードへと出るメルセデスW11のルイス・ハミルトン、2020年F1イギリスGPcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

メルセデス、支配的な速さで最前列…ホンダ勢はフェルスタッペンが3番手 / F1イギリスGP《予選》結果とダイジェスト

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2020 FIA-F1世界選手権4戦イギリスGPの公式予選が8月1日にシルバーストーン・サーキットで行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分24秒303のコースレコードを記録。シルバーストーンでのポールポジション記録を7に伸ばし、キャリア通算91回目を祝った。

2番手はバルテリ・ボッタス。ハミルトンには0.313秒届かなかったが、メルセデスとしては最前列を独占する結果となった。3番手に続いたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとの差は1秒にも広がり、7連覇を目指すディフェンディングチャンピオンチームは、盤石の体制で決勝レースに挑む。

セカンドロウ間違いなしと期待されていたレーシングポイントは、FP3同様に涼しいコンディションに合わせきれなかったのか、シャルル・ルクレール(フェラーリ)に4番手、ランド・ノリス(マクラーレン)に5番手を許し、最上位がランス・ストロールの6番手という結果となった。ニコ・ヒュルケンベルグは僅差でQ3進出を逃し13番手に終わった。

ルノー勢は、ダニエル・リカルドが7番手のカルロス・サインツ(マクラーレン)に1000分の44秒と迫る8番手を記録。エステバン・オコンはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を10番手に抑える9番手タイムを刻み、見事ダブルQ3進出を果たした。

フェルスタッペン以外のホンダエンジン勢は、3台がQ2ノックアウトを喫した。

アルファタウリのピエール・ガスリーは、10番手でギリギリQ3進出を果たしたストロールと全くの同タイムを刻んだものの、ストロールの方が先に計測を終えていたため涙を飲んだ。アレックス・アルボンはそんなガスリーに100分の4秒届かず12番手に。ギアボックス交換に伴う5グリッド降格が確定しているダニール・クビアトは、14番手という結果に終わった。

午前のFP3に引き続き、上空には所々に雲が垂れ込めたものの時折強い日差しが差し、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温22.1℃、路面37.3℃、湿度53.6%のドライコンディションでスタートした。セッション中の降水確率は60%と予想されたが、雨が路面を濡らす事はなかった。

公式タイヤサプライヤーのピレリは入力が大きいシルバーストーンに対して、ハード(白色)にC1、ミディアム(黄色)にC2、ソフト(赤色)にC3という最も硬いレンジのコンパウンドを投入。Q3進出者に追加提供されるコンパウンドはソフトタイヤが指定された。

予選Q1:ラッセルが再びQ2進出の活躍

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1では、ウィリアムズのニコラス・ラティフィが最終アタックの際にコースオフを喫し、セクター2にイエローフラッグが振られた。

その間に計測ラップに臨んでいた母国レースのジョージ・ラッセルは、自己ベストを塗り替え堂々の13番手タイムを記録してQ2進出を果たしたものの、黄旗無視の疑いがあるとしてセッション後に審議が行われる事となった。

これまでのところ悲惨なシーズンを過ごしているアルファロメオ・レーシング勢は、今回もダブルQ3敗退を喫した。キミ・ライコネンは18番手と、5戦連続でのQ1ノックアウトとなり、アントニオ・ジョビナッツィは17番手でヘルメットを脱いだ。

トップタイム通過はボッタス、1000分の99秒差でハミルトンが続き、3番手にはフェルスタッペンが連なった。ヒュルケンベルグはストロールとの差をFP3の時よりも更に縮め、0.1秒遅れの5番手につけた。

ノックアウト

  • ケビン・マグヌッセン
  • アントニオ・ジョビナッツィ
  • キミ・ライコネン
  • ロマン・グロージャン
  • ニコラス・ラティフィ

予選Q2:ホンダ勢3台がノックアウト

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、決勝レースでのアドバンテージを得ようと、メルセデス、レッドブル・ホンダ、レーシングポイント、そしてフェラーリのルクレールの7台が、より耐久性の高いミディアムタイヤを履いてコースへと向かった。

1セット目のアタック終盤に計測を開始したハミルトンは、ターン7の立ち上がりでリアを失いグラベルに。クルマにダメージは無かったものの、コース上にデブリが飛散したため、セッションは清掃のために9分間に渡って赤旗中断となった。

再開されるや否やハミルトンは再び計測に向かい、トップのボッタスから0.3秒落ちの2番手タイムを刻んだ。暫定3番手のフェルスタッペンはボッタスから1.1秒落ちと、ミディアムにおいてもメルセデスが圧倒的な優位性を持ち合わせている事が垣間見えた。

2セット目にミディアムを履いたのは、1セット目にソフトを履いて暫定8番手をマークしていたベッテルと暫定9番手のストロールの2名であったが、いずれもタイム更新は叶わなかった。

8番手通過のノリスから11番手のガスリーまでの4台が1000分の81秒内にひしめく非常に過酷な争いとなった。ヒュルケンベルグはチームメイトから1000分の65秒落ちの13番手で敗退を喫した。

ノックアウト

  • ピエール・ガスリー
  • アレックス・アルボン
  • ニコ・ヒュルケンベルグ
  • ダニール・クビアト
  • ジョージ・ラッセル

予選Q3:慌ただしく動いたタイムシート

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、1セット目のアタックを終えてハミルトン、ボッタス(0.15秒落ち)、フェルスタッペン(1.147秒落ち)の順に並び、ポールポジションはシルバーアローのチームメイトバトルに委ねられる事となった。

2セット目のアタックではリカルド、オコン、サインツ、ストロール、ノリスが続々と自己ベストを更新。タイムシートが慌ただしく動いた。

ルクレールもまたラップタイムを縮め、フェルスタッペンを抜き去って3番手に上がったものの、フェルスタッペンはこれを上回る速さでコースを周回。3番手の座を取り戻した。

ハミルトンもまた自己ベストを塗り替え、ポールポジションの座を確固たるものにした。

2020年 F1イギリスグランプリ決勝レースは、日本時間8月2日(日)22時10分にスタート。1周5,891mのシルバーストーン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。

順位とタイム

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:25.900 1:25.347 1:24.303 22
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:25.801 1:25.015 1:24.616 17
3 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:26.115 1:26.144 1:25.325 15
4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:26.550 1:26.203 1:25.427 16
5 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:26.855 1:26.420 1:25.782 20
6 18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:26.243 1:26.501 1:25.839 20
7 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:26.715 1:26.149 1:25.965 20
8 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:26.677 1:26.339 1:26.009 19
9 31 エステバン・オコン ルノー 1:26.396 1:26.252 1:26.209 20
10 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:26.469 1:26.455 1:26.339 20
11 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:26.343 1:26.501 12
12 23 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:26.565 1:26.545 11
13 27 ニコ・ヒュルケンベルグ レーシングポイント 1:26.327 1:26.566 14
14 26 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:26.774 1:26.744 12
15 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:26.732 1:27.092 14
16 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:27.158 9
17 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:27.164 9
18 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:27.366 9
19 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:27.643 9
20 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:27.705 7

コンディション

天気
晴れ
気温
22.1℃
路面温度
37.3℃

セッション概要

グランプリ名
F1イギリスGP
セッション種別
予選
セッション開始日時

サーキット

名称
シルバーストーン・サーキット
設立
1947年
全長
5891m
コーナー数
18
周回方向
時計回り

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