レーシング・ポイントF1チームのピットウォールと、その前を走行するランス・ストロール、2020年F1イギリスGP 2回目のフリー走行にてcopyright Racing Point

灼熱のシルバーストン…ストロール最速、ホンダ勢は事故のアルボンが2番手 / F1イギリスGP《FP2》結果とダイジェスト

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2020年F1第4戦イギリスGP金曜2回目のフリー走行が現地7月31日にシルバーストーン・サーキットで行われ、レーシングポイントのランス・ストロールが1分27秒274を記録し、2番手につけたレッドブル・ホンダのアレックス・アルボンを100分の9秒差で退け初日をトップで締め括った。3番手にはメルセデスのバルテリ・ボッタスが続いた。

午前のFP1に引き続き、午後の現地上空は雲ひとつない快晴に恵まれ、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温34.9℃、路面49.6℃、湿度27.8%のドライコンディションでスタートした。路面温度は一時、50度にまで達する程に上がり、マクラーレンのカルロス・サインツはブリスターに不満を訴えていた。

2日目以降は最高気温が10度程度下がる予報が出ており、少なくとも今週末のレースに限って言えば、FP2のコンディションでショートランのタイムを突き詰める必要性は薄い。改善しているとは言え、高温を嫌うメルセデスが意図的にペースを抑えて走行していた事は疑いなく、ルイス・ハミルトンは5番手と目立っていないが、依然として最大の優勝候補である事に変わりはないと見て良いだろう。

FP1ではアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィが撒き散らしたデブリ撤去のために赤旗が振られたが、FP2では壊れたマシンの撤去のために再びレッドフラッグが出された。

セッション残り45分、レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンがターン15、通称ストウコーナーでリアのコントロールを失い、グラベルを横切って車体左側から鉄製のガードレールに激突した。心配するチームからの無線の問いかけに対してアルボンは、小さな声で「大丈夫」と答えた。念の為にメディカルカーに乗ってパドックへと戻っていった。

RB16は空力的な課題を抱えており、アルボンはFP1でも同じようにリアを失う瞬間があったが、その際はコースを膨らんで走ることで事なきを得た。だが今回はスピードが出ていた分だけ対応できず、左側を中心に車体を大きく損傷する結果となった。

なおチェッカーフラッグ後には、同じ場所でウィリアムズのニコラス・ラティフィがコースオフを喫したが、マシンを壊すことはなかった。

エアロダイナミクスの問題を探り、これを解決すべく、レッドブル・ホンダはシルバーストーンに大量の新しいパーツを持ち込んでいる。クラッシュにより1台を失ったことで、チームのプログラムに影響が出る事は避けられない。事故の直接的な原因は不明だが、ルノーのダニエル・リカルドは風への不満を訴えていた。

もう一台のRB16をドライブしたマックス・フェルスタッペンは、ハースのロマン・グロージャンにアタックラップを妨害され14番手タイムでクルマを降りた。コース上で怒りを爆発させたフェルスタッペンは身振り手振りで抗議。グロージャンの方も頭に来た様子で、自身のレースエンジニアに対して「もちろん、わざとやったんだよ。なんて幼稚な奴なんだ」と皮肉をぶつけた。

インタークーラーのトラブルによってFP1の全てを失ったセバスチャン・ベッテルは無事にコースインしたものの、再び試練に見舞われた。ベッテルは無線で「コックピット内の何かが緩んでいる」と指摘。チームはペダルを交換した事を明かした。シャルル・ルクレールは4番手タイムをマークしたが、ベッテルは18番手に終わった。

セルジオ・ペレスの代役として大きく注目されるニコ・ヒュルケンベルグは、チームメイトからコンマ6秒遅れの7番手でクルマを降りた。2回の走行データを元に、明日の予選に向けてヒュルケンベルグがタイムを縮めてくる事は間違いないだろう。仮に予選でコンマ2秒程度にまでチームメイトに近づければ御の字と言えるが、果たしてどこまで迫れるだろうか?

2020年F1第4戦イギリスグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間8月1日(土)19時から1時間半の日程で開催される。

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