2013年F1レギュレーション
2013年のF1レギュレーション一覧
基本的には2012年のレギュレーションと大差ないため、各チームの勢力図は前年とそう大して変わらないものと予想されている。
- だっさい段差ノーズをかっこよく
- ダブルDRSの禁止
- フリー走行・予選時のDRS使用区間の制限
- マシン最低重量の引き上げ
- フレキシブル・フロントウイングの規制
だっさい段差ノーズをかっこよく
クラッシュ時のドライバーに対する安全性確保のためのレギュレーション消化のため2012年に登場した「段差ノーズ」。まあなにしろその見てくれの悪さが議論の的になったわけだが、空力面でのアドバンテージがなく、かつ安全性にも問題のない範囲内でこの段差を隠すために「バニティパネル」とよばれるお化粧カウルを設置することができるようになった。もちろん設置しなくても良いので、各チームごとに実装が変わってくる。
ダブルDRSの禁止
Original: © formula1.com
12年シーズンにメルセデスが実装していたダブルDRSは使用することができなくなった。これはDRSが起動する=リアウイングが動くと、通常走行時ではリアウニングにより隠されていた空気孔が表にあらわれ、これによって気流を変更することで直線走行速度を上げるというもの。言い換えればDRS連動型Fダクトともいうべき仕組みだった。
今回禁止されるのは、このDRSの動作によって生じる「変化」を、DRS以外の他のシステムのために使用することである。従って、DRSの動作に端を発しない自動型ダブルDRS(ある一定の速度に達すると自動的に動作するFダクト)は使用可能。
フリー走行・予選時のDRS使用区間の制限
昨シーズンまでは、決勝と異なりフリー走行・予選では「どこでもDRSを使用して良い」という規定だった。これが今シーズンからは決勝と同じく「予め定められたゾーンでのみ使用可能」になった。
マシン最低重量の引き上げ
ピレリタイヤが1セットあたりおよそ2kg重くなったことにより、マシンの最低重量が640kgから642kgに。
フレキシブル・フロントウイングの規制
走行時の風圧によって、ある一定以上の速度に達した時フロントウイングが自動的にたわむように設計されたフレキシブル・フロントウイングへの規制が強化。たわみの最大値が20㎜から10㎜へと引き下げられ、テスト手順も厳格化された。