人種差別への抗議としてレース前に膝を立てて座るレッドブル・ホンダのアレックス・アルボン、2020年F1イギリスGPcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

アルボン、「五分五分」インシデントの5秒ペナからの逆転8位入賞「やれるだけの事はやった」

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レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンは、第4戦F1イギリスGP決勝のオープニングラップでハースのケビン・マグヌッセンと接触。一時は最後尾に転落したものの、ミッドフィールドを一気に突き抜けて逆転の8位入賞を飾り、”苦しみ続けた”週末を前向きな結果で締め括った。

第二の母国とも言うべき英国でのレース週末、アルボンはFP2でクラッシュを喫し、FP3ではESにトラブルを抱え、予選ではQ2敗退を喫するなど、何かと苦しいセッションを過ごしていたが、日曜のレースもそれを象徴するような展開となった。

12番グリッドからスタートしたアルボンはスタート直後にマグヌッセンに追い抜かれ、その後は背後について追い抜きのチャンスを伺った。マグヌッセンが最終コーナーでイン側の縁石に乗り上げコースの外側に膨らんだタイミングを逃さず、アルボンはイン側からオーバーテイクを試みたものの、ライン上に戻ってきたマグヌッセンの右リアとアルボンの左フロントが接触。マグヌッセンはグラベルへと弾き飛ばされリタイヤした。

一件は審議の対象となり、スチュワードはアルボンに5秒ペナルティを科す裁定を下した。アルボンはピットストップでペナルティを消化。一旦は最後尾に沈んだものの、その後はフレッシュなミディアムタイヤのアドバンテージを活かして怒涛のオーバーテイクを重ね、8位入賞を飾った。

「8位は僕が望んだ結果じゃないけど、オープニングラップのクラッシュによるクルマの損傷とペナルティーを考慮すれば、ダメージを最小限に抑える事が出来たと言える」とアルボン。マグヌッセンとの接触はどちらに非があるとも言えない”レーシングアクシデント”であったと考えている。

「ケビン(マグヌッセン)とのインシデントは、僕としては50/50だったと思ってる。ケビンがミスをしてコースアウトし、そこにスペースが生まれたから僕はオーバーテイクを仕掛けた。彼がドアを締めた事で僕のことを見ていないと気づき接触を避けようとしたけど、コーナーへの進入スピードの差が大きく、避けられなかった」

「今週末は色々と問題が多かったけど、やれるだけの事をやったし、十分なレースペースがあったから何とか巻き返すことができた。シルバーストーンは大好きなサーキットだから、来週またここでレースできるのは嬉しい。今週学んだことを活かせるはずだ」

アルボンと同じようにクリスチャン・ホーナー代表もまた、マグヌッセンとの接触は「レーシングインシデント」だったとの見解を示しているが、同時に5秒というペナルティは「公平だった」とも語っている。

最後尾からの8位入賞。確かに左フロントのパンクに見舞われたバルテリ・ボッタスとカルロス・サインツがいなければ10位止まりであったものの、レースペースは実に有望で、アルボンは僚友マックス・フェルスタッペンが記録したファステストラップに次ぐ好タイムを残している。


8月2日(日)にシルバーストーン・サーキットで行われた2020年F1第4戦イギリスグランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)がファイナルラップで左フロントタイヤをパンクさせながらも、5秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)を振り切って優勝を飾った。3位表彰台にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が滑り込んだ。

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