同じ表彰台に上がったルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールを横目で見つめるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2020年F1イギリスGP決勝レースにてcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダ、優勝のチャンス逃した最終盤のピット戦略は正しかった?/ F1イギリスGP

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ファステストラップ狙いのために行った最終盤のピットストップがなければ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは今季初優勝を飾っていたかもしれない。だが、クリスチャン・ホーナー代表は、あの戦略的判断は正しかったと考えている。

残り4周というタイミングで、2番手を快走していたバルテリ・ボッタスの左フロントがパンク。ファイナルラップに突入すると、今度はラップをリードしていたルイス・ハミルトンにも同様のトラブルが発生した。

ボッタスが失速したことで2番手に浮上したフェルスタッペンは、その足でピットストップを行いフレッシュなソフトタイヤに履き替え、同じ2番手のままコースに復帰。1分27秒097のファステストラップを刻んで1点のボーナスポイントを手にしたが、ステイアウトしていればハミルトンを交わすのは容易だった。

レースを終えたクリスチャン・ホーナー代表は戦略判断の根拠について、Sky F1のインタビューに応え「ボッタスがパンクした事もあったが、我々もバイブレーションが出ており、タイヤに大きな溝があったのだ。だからピットインしてソフトタイヤを履き、ファステストラップを狙うことにした」と説明した。

「実際、マックスのクルマから取り外したタイヤには深い溝が刻まれていたし、かなりの裂傷もあった」

「今日の彼らのマシンは素晴らしかったし、ルイスは運を掴み、なんとかクルマをガレージに持ち帰った。2位という結果は我々にとって非常に良い結果だ」

ホーナー代表は、メルセデスが強力なパフォーマンスを背景にペースをコントロールしていたにも関わらずタイヤに問題を抱えたために、よりアグレッシブに使っていた自分達の身の危険を案じた。実際、残り10周程度の段階で既に、ピットストップの必要性を検討していた程だった。

ホーナー代表は「我々はフロントタイヤの動向を懸念していた。彼らはターン1、ターン2、ターン9(いずれも超高速コーナーのエンジン全開区間)で我々よりもイージーに走っていた。だから、彼らがあのような問題を抱えているのを見て驚いた」と補足した。

左フロントのパンクに見舞われたのはメルセデスの2台だけではない。5番手を走行していたカルロス・サインツ(マクラーレン)もまた同じアクシデントに見舞われ、13番手でフィニッシュしている。

来週末に同じシルバーストーンで開催される第5戦F1-70周年GPでは、より柔らかいレンジのコンパウンドが投入される計画であるため、更なるトラブルが懸念されるところだが、ホーナー代表は今回の一連のトラブはタイヤそのものに起因するものではなく、コース上のデブリによるものではないかと推測している。

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