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FIA国際自連、新生フォース・インディアに対するハースの異議申し立てを却下

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F1アブダビGPのレーススチュワードはグランプリ開幕2日目の3回目のフリー走行開始直前、レーシングポイント・フォースインディアに対するハースF1からの異議申し立てを却下する声明を発表した。

ハースはコンストラクターズに係る分配金に関しての平等性を求め、レーシングポイントとして今年8月に再生を遂げたシルバーストンを本拠地とするチームは、2018年のFIA F1競技レギュレーションの第6条3項と付録6で規定された「コンストラクター」としての要件を満たしていないとして、週末に先立って抗議を申し立て、その審議が23日(金)に行われた。

レーススチュワードはハースから提出された証拠を検証。レーシングポイントはFIA F1競技レギュレーションで規定された「コンストラクター」の規定を満たしているとして、FP3開始の直前にハースの異議申し立てを却下する最終決定を下した。

ハースが根拠としたのは新生フォース・インディアの資産。付録6では他の競技者からパーツを入手する事を禁じているが、新生フォース・インディアは帳簿上、旧サハラ・フォースインディアから資産を買い取った形を取っていた。慢性的な財政難に苦しでいたインドのチームは8月に破産手続きを開始。ローレンス・ストロール率いる投資家コンソーシアムによって買収された。

だがFIA国際自動車連盟は、旧サハラ・フォースインディアは8月16日付けで2018年のF1世界選手権のエントリー資格を失っていたと主張。新生フォース・インディアのエントリー申請が認可されたのは8月23日の事であり、新生フォース・インディアが手にした資産は”他の競技者”から入手したものではないと判断された。

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