
リバリーも車体も変更―ピクセル柄サウバー、F1スペインGPで反撃の狼煙へ
2025年F1第9戦スペインGPに向けてサウバーは、スペシャルリバリー「ピクセル・パーフェクト」とアップグレードパッケージの導入を発表した。バルセロナでは、コンストラクターズランキング最下位からの脱却を目指す同チームの視覚的・技術的変革に注目が集まる。
デジタル感溢れる新リバリー
サウバーは、従来のグリーンとブラックを基調としつつ、デジタルピクセル風のデザインを取り入れた新リバリーを公開した。”ピクセル・パーフェクト”をテーマに「Glitched Out(グリッチド・アウト)」と名付けられたこのリバリーは、視覚的な変化にとどまらず、巻き返しへの決意を象徴するものとも言えそうだ。
Courtesy Of Sauber Motorsport AG
ザウバーがF1スペインGPでC45に導入する”ピクセル・パーフェクト”リバリー、2025年5月28日 (1)
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ザウバーがF1スペインGPでC45に導入する”ピクセル・パーフェクト”リバリー、2025年5月28日 (2)
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ザウバーがF1スペインGPでC45に導入する”ピクセル・パーフェクト”リバリー、2025年5月28日 (3)
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ザウバーがF1スペインGPでC45に導入する”ピクセル・パーフェクト”リバリー、2025年5月28日 (4)
ドライバーのレーシングスーツにも、この“グリッチ”が反映される予定で、ピット周辺環境もリバリーに合わせた“デジタルアップグレード”が施される。
課題解決へ、C45にアップグレード
スペインGPでは、C45に対して新しいアップグレード・パッケージが導入される。これは今シーズン序盤に明確となった「パフォーマンス上の課題解決」のために開発されたものだ。
チーム代表のジョナサン・ウィートリーは、「バルセロナは空力性能が問われるサーキットであり、新しいアップグレードパッケージが我々の競争力にどのような影響を与えるか、明確に見えてくるはずだ」と語った。
「シーズン後半に向けて、より安定して競争力を発揮できる体制を築くことが狙いだ」
ベテランのニコ・ヒュルケンベルグは、「金曜のフリー走行の早い段階で、その新しい性能を把握し、最大限に活かしていくことが鍵になる」と意気込みを見せる。
「最近はペース面で少しずつ改善が見られているけど、課題は依然として残っている。予選でしっかり結果を出せれば、決勝で順位を上げるチャンスも広がるはずだ」
新人ガブリエル・ボルトレートも、「まずは新しいアップグレードに慣れることが最優先だ。そのうえで、セットアップ作業に取り組み、予選と決勝でのポジションアップを狙いたい」と意欲を見せた。
開幕オーストラリアGPでヒュルケンベルグが7位入賞を果たし、6ポイントを獲得して以降、サウバーは一度もポイントを獲得できておらず、コンストラクターズ選手権では最下位に低迷している。
果たして、今回の新リバリーとアップグレードパッケージは、今シーズンの流れを変える転機となるのだろうか。