スタート直後のターン2でフィールドをリードするマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2023年10月8日(日) F1カタールGP決勝レース(ロサイル・インターナショナル・サーキット)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

フェルスタッペン快勝!衝撃のメルセデス同士討ち、角田裕毅は入賞圏外に後退 / F1カタールGP《決勝》結果とダイジェスト

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2023シーズンのFIA-F1世界選手権第18戦カタールGP決勝レースが現地10月8日に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、ファステストラップを加えた満額ポイントで3度目のタイトル獲得の週末を締め括った。角田裕毅(アルファタウリ)は15位に終わった。

オープニングラップのターン1でメルセデスの2台が同士討ちの接触事故に見舞われたロサイル・インターナショナル・サーキットでのナイトレースは、オスカー・ピアストリが2位、ランド・ノリスが3位と、マクラーレンがダブル表彰台に上がる結果となった。

2位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼと優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位ランド・ノリス(マクラーレン)、2023年10月8日(日) F1カタールGP決勝レース(ロサイル・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

2位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼと優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位ランド・ノリス(マクラーレン)、2023年10月8日(日) F1カタールGP決勝レース(ロサイル・インターナショナル・サーキット)

ブラックアウト直後、メルセデス勢はホイール・トゥ・ホイールとなった。7度のF1王者ルイス・ハミルトンはアウト側から大外刈りを仕掛け、イン側にいたジョージ・ラッセルと接触。ホイールを失いグラベルに捕らわれたため、その場でレースを終えた。

ラッセルはフロントウイングの交換を余儀なくされ最後尾に転落したが、その後、怒涛の巻き返しを見せ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)を抑えて4位でフィニッシュした。

フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は珍しくも、クルマのコントロールを失って派手にグラベルに飛び出し大幅にタイムを失ったが、それでもエステバン・オコン(アルピーヌ)に14秒差をつけて6位でチェッカーを受けた。ただしコース復帰の際、ルクレールの目の前に飛び出した事でレース後に調査が行われる。

アルファロメオ勢はバルテリ・ボッタスがチームの今季最高成績を更新する8位、周冠宇が9位とダブル入賞を果たし、無得点に終わったハースを交わしてコンストラクターズ選手権8位に浮上した。

アルファタウリ勢はコンパウンドの別に関わらずペースがなく、角田裕毅は11番手からスタートしたものの15位でクルマを降り、リアム・ローソンは完走17台の中で最下位に終わった。

相も変わらずトラックリミットがリザルトを大きく変えた。走路外走行違反により3度に渡って5秒ペナルティを受けたセルジオ・ペレス(レッドブル)は10位に踏み留まるのがやっとで、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)とランス・ストロール(アストンマーチン)もトラックリミットにより入賞フィニッシュを失った。

ローガン・サージェント(ウィリアムズ)は体調不良により、レース残り20周弱でガレージにクルマを入れリタイヤした。僚友アレックス・アルボンは見事なレースペースで入賞圏内を争っていたが、トラックリミットにより13位に終わった。

カルロス・サインツ(フェラーリ)は燃料システムの問題により、レースをスタートすることさえできなかった。ペレスはパルクフェルメ規定違反によりピットレーンからスタートした。

ロサイルの縁石との「高周波干渉」によるタイヤ破損の懸念を受け、レースでは如何なるタイヤも18周を超えて使用してはならないとの異例の措置が採られた。これによりレースは事実上の3ストッパー以上が義務付けられた。

個別タイヤセット毎の走行可能最大ラップ数指定、2023年10月8日F1カタールGP決勝レースcopyright FIA

個別タイヤセット毎の走行可能最大ラップ数指定、2023年10月8日F1カタールGP決勝レース

2023年F1第18戦カタールGP決勝リザルト

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 57 1:27:39.168 0
2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 57 +4.833s 0
3 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 57 +5.969s 0
4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 57 +34.119s 0
5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 57 +38.976s 0
6 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 57 +49.032s 0
7 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 57 +62.390s 0
8 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 57 +66.563s 0
9 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 57 +76.127s 0
10 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 57 +80.181s 0
11 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 57 +81.652s 0
12 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 57 +82.300s 0
13 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 57 +91.014s 0
14 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 56 +1 lap 0
15 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 56 +1 lap 0
16 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 56 +1 lap 0
17 40 リアム・ローソン アルファタウリ・ホンダRBPT 56 +1 lap 0
NC 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 40 DNF 0
NC 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 0 DNF 0
NC 55 カルロス・サインツ フェラーリ 0 DNF 0

コンディション

天気晴れ
気温27℃
路面温度41℃
周回数57

セッション概要

グランプリ名 F1カタールGP
レース種別 決勝
レース開始日時

サーキット

名称 ロサイル・インターナショナル・サーキット
設立 2004年
全長 5419m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1カタールGP特集