F1テスト3日目は赤旗スタート…セバスチャン・ベッテル、エンジントラブルで走行中止
第一回プレシーズンテスト最終3日目のセッションは、スクーデリア・フェラーリのエンジントラブルで幕を開けた。昨日のアルファロメオに続いて、今季2度目のレッドフラッグが振られた。
開始から1時間30分、ベッテルはターン10へと向かう際に徐々に失速。パワーを失ったSF1000はターン12のアウト側で停止した。チームはエンジントラブルであったと発表。問題が発生した個体はマラネロへと送られ、詳細な分析が行われるという。
予期せぬアクシデントに伴い、フェラーリは午前の走行プログラムを中止する。午前の走行時間の半分以上を失った格好だが、ガレージ内では新しいパワーユニットへの交換作業が行われており、午後は再びコース上に戻る見通しだ。セッションは約25分後にグリーンフラッグを迎えた。
今季は例年よりもテスト日数が削減されており、オーストラリア・メルボルンでの開幕戦を前に許可されているのは僅か6日しかない。そのため従来以上に時間を有効活用する事が求められており、クラッシュやトラブルなどによる走行時間のロスが大きくのしかかる事になる。
セッション再開時点でのトップタイムは、開幕に向けた準備を着々と整えているメルセデスのバルテリ・ボッタス。1分16秒863をマークし、暫定2位のレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンにコンマ7秒差をつけた。3番手には好調レーシングポイントのランス・ストロールがつけている。
最多周回はセバスチャン・ベッテルの40周。順調にマイレージを重ねていただけに、PUトラブルが悔やまれる。レッドブル、ハース、ウィリアムズの3チームは20周以下に留まっている。