マックス・フェルスタッペンと話をするホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクター、2020年F1バルセロナテストにて
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ホンダF1、3日間で計855周を走破「有意義なテスト前半を過ごせた」と田辺TD

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開幕戦前に行われるプレシーズンテスト計6日間のうちの半分が終了。ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが2月21日(金)に行われた3日目のセッションを振り返りつつテスト前半を総括した。

レッドブル、アルファタウリ共に、この日は午前と午後で担当ドライバーを分け、全4名がステアリングを握った。

Pos Driver Time Gap Tyre Laps
5 ダニール・クビアト
AlfaTauri
1:17.427 + 1.695 C4 62
8 マックス・フェルスタッペン
Red Bull
1:17.636 + 1.904 C2 86
9 ピエール・ガスリー
AlfaTauri
1:17.783 + 2.051 C2 59
10 アレックス・アルボン
Red Bull
1:18.154 + 2.422 C2 83

有意義なテスト前半を過ごせた

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

プレシーズンテスト3日目の今日も、両チームともに大きな問題もなく、かなりの周回を重ねる事ができました。スクーデリア・アルファタウリの方は午前中をクビアト選手、午後をガスリー選手がドライブしてトータル121周を走りました。

レッドブル・レーシングの方も同じ様にランチブレイクのタイミングでドライバーを交代する形を取り、午前をフェルスタッペン選手が、午後をアルボン選手が担当し、合計169周を周回しました。

内容としては、今日はアルファタウリがパワーユニットの最適化を継続し、レッドブルはレースシミュレーションに取り組んでデータ収集に励みました。

今日のセッションを以て、オフシーズンに走行可能な6日のうちの半分を消化し、テスト1が終了となります。この3日間は天気も良く、赤旗中断が比較的少なかったことに加えて大きなトラブルもなかったため、十分に走り込むことができました。

我々ホンダとしては計855周、距離にして3,980kmを走行することができましたし、有意義なテスト前半を過ごせたと考えています。

来週水曜のテスト2の開始までは4日を挟みますが、日本やイギリス、スペインにいるエンジニア達にとっては、さらなる改善に向けて膨大なデータを分析する多忙な日々が続きます。


テスト1の最終日をトップで締め括ったのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。2番手にはルイス・ハミルトンが続きシルバーアローが1-2を独占した。3番手はルノーのエステバン・オコンという結果となった。

2020年F1バルセロナテスト4日目のセッションは、4日間の休みを挟んで2月26日(水)現地9時、日本時間17時からスペインのカタロニア・サーキットで開催される。