2021年 F1開幕前プレシーズンテスト:開催日程・結果と担当ドライバー一覧
2021年シーズンの行方を占うF1公式プレシーズンテストが3月12日(金)から14日(日)に3日間の日程で開催される。今年は開幕の地、バーレーン・インターナショナル・サーキットが舞台で、例年のカタロニア・サーキットとしては6年連続の開催記録が途絶える事となった。
バーレーンと日本との時差は6時間。テストデーは各日共に、現地時間の10:00〜19:00、日本時間=16:00~25:00にテストセッションが開催された。
プレシーズンテストには今季グリッドに並ぶ全てのチームが参加。開幕バーレーンGPに向けて各々一台のマシンを走らせ、データ取りや空力・メカニカルなどの各種テストの他、セットアップ作業に取り組んだ。
これまでシーズン前テストが日本で放送される事はなかったが、今季はDAZNが全セッションを日本語解説・実況付きで完全生配信した。
ドライバーラインナップと結果
1日目 / 3月12日(金)
チーム | ドライバー |
---|---|
レッドブル | マックス・フェルスタッペン |
マクラーレン | 午前:ダニエル・リカルド 午後:ランド・ノリス |
ウィリアムズ | ロイ・ニッサニー |
ハース |
午前:ミック・シューマッハ 午後:ニキータ・マゼピン |
アルファロメオ |
午前:キミ・ライコネン 午後:アントニオ・ジョビナッツィ |
メルセデス | 午前:バルテリ・ボッタス 午後:ルイス・ハミルトン |
フェラーリ | 午前:シャルル・ルクレール 午後:カルロス・サインツ |
アルファタウリ | 午前:ピエール・ガスリー 午後:角田裕毅 |
アストンマーチン | 午前:セバスチャン・ベッテル 午後:ランス・ストロール |
アルピーヌ | エステバン・オコン |
2日目 / 3月13日(土)
チーム | ドライバー |
---|---|
レッドブル | セルジオ・ペレス |
メルセデス | 午前:ルイス・ハミルトン 午後:バルテリ・ボッタス |
フェラーリ | 午前:カルロス・サインツ 午後:シャルル・ルクレール |
アルファタウリ | 午前:角田裕毅 午後:ピエール・ガスリー |
マクラーレン | 午前:ダニエル・リカルド 午後:ランド・ノリス |
アストンマーチン | 午前:セバスチャン・ベッテル 午後:ランス・ストロール |
アルピーヌ | フェルナンド・アロンソ |
ウィリアムズ | ニコラス・ラティフィ |
ハース |
午前:ニキータ・マゼピン 午後:ミック・シューマッハ |
アルファロメオ | アントニオ・ジョビナッツィ |
3日目 / 3月14日(日)
チーム | ドライバー |
---|---|
レッドブル | 午前:セルジオ・ペレス 午後:マックス・フェルスタッペン |
メルセデス | 午前:バルテリ・ボッタス 午後:ルイス・ハミルトン |
フェラーリ | 午前:シャルル・ルクレール 午後:カルロス・サインツ |
アルファタウリ | 午前:ピエール・ガスリー 午後:角田裕毅 |
マクラーレン | 午前:ランド・ノリス 午後:ダニエル・リカルド |
アストンマーチン | 午前:ランス・ストロール 午後:セバスチャン・ベッテル |
アルピーヌ | 午前:エステバン・オコン 午後:フェルナンド・アロンソ |
ウィリアムズ | ジョージ・ラッセル |
ハース |
午前:ミック・シューマッハ 午後:ニキータ・マゼピン |
アルファロメオ | キミ・ライコネン |
テスト削減の影響
今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに伴う財政対策の一環として、昨年よりも更にテスト日数が削減されて僅か3日間で全てを終える必要がある。
基本的に今年は前年度のマシンが持ち越されるとは言えクラッシュは厳禁。信頼性不足はそのままシーズン全体に影響を与える事になりうる。
F1は2003年以降、コスト削減を目的としてテスト走行を厳しく制限している。昨年はこれが更に推し進められる事となり、ウィンターテストは従来の4日間✕2回から2日間削減され計6日間で行われたが、今年はその半分に留まる。
こうした影響は大規模チームよりも小規模チームにとって痛手となりうる。
テストは概ね「確認・検証」と「パフォーマンス追求」の2段階で行われるが、フェラーリやメルセデス、レッドブルといった大規模資本チームは、コース上ではなくファクトリーで数多くの検証試験を完了させる事が出来るため、短縮による影響は限定的と言える。
だが、アルファタウリやアルファロメオ、ウィリアムズといったチームは大部分の「確認・検証」プログラムをトラック上で行う必要があるため、悪天候やクラッシュなどの理由によって走行時間が削られてしまうと、まともにパフォーマンステストが行えないまま開幕戦を迎えなくてはならなくなる恐れがある。