メカニックに拠るマシンセッティングの様子copyright formula1.com

F1レギュレーション「テスト編」

  • Published: Updated:

F1レギュレーションの中から、テストに関連する主だったルールを厳選しその要点を以下にまとめる。テストにはF1が公式に行うものと、タイヤ開発のためにタイヤサプライヤーが行うもの、そしてチームが独自に行うプライベートテストの3種類が存在する。

特に断りがない場合、以下は公式テストに関するものとする。

テスト全般

  • テストに使用できるのは今季あるいは前季マシン
  • スーパーライセンスがない者は、マシンに緑のリアライトを装備
  • 1チームにつきマシン1台を走行させる事が出来る
  • チームの過半数の同意なしにヨーロッパ外で行うことは不可
  • 参加車両は、衝突試験に合格するなど、レース時と同じ仕様要求を満たす事

FIA公式テスト

2020年のF1ではプレシーズンテストが6日間へと削減され、インシーズンテストは行われない。

  • 開幕前テストは連続4日未満を計2回まで
  • シーズン中テストは、連続2日未満を計2回まで
  • シーズン中テストの内の2日間は若手ドライバーに割り当てる。対象はGP出走経験が3回未満
  • タイヤ開発を唯一の目的としたテストは、年間最大25台日数分

プライベートテスト

年間2回を上限として、プロモーションあるいはマーケティングを目的とした現行マシン(当年あるいは前年)での走行が許可される。通称フィルミングデイと呼ばれる。距離は100km以下。プロモーション専用タイヤを使用する。必要があると判断された場合に監視人を同行させられるよう、チームは事前にスケジュールをFIAに通知しなければならない。

これとは別に、デモンストレーションを目的とする走行も15kmまで許可される。タイヤはデモンストレーション用タイヤを使用する。

また、旧車(直前3シーズン用に開発されたマシン)を使ったテストも許可されるが、こちらには走行距離の制限がない。ただし指定タイヤの装着が義務付けられる。

テスト制限

  • 7月または8月に連続14日間の工場閉鎖期間。風洞と計算流体力学施設(CFD)の使用も禁止
  • 風洞とCFD試験で許可されるのはスケールモデル60%以下、速度は50m/秒

上記にかかわらず、2021年以降のレギュレーションに対処する事を目的とするCFDシミュレーションは、一切の制限なくこれを実施する事が出来る。CFDの無制限化によって、F1とFIAの規約策定ワーキンググループは、チームからより正確で的を得たフィードバックを得る事が可能になる。


手短に分かりやすく2020年のF1レギュレーションを知りたい方は「主要変更点のまとめ」を、より詳しくルールの全体像を知りたい方は「完全網羅版」を合わせて参照されたい。