アルファタウリ・ホンダAT02をドライブする角田裕毅、2021年3月14日バーレーンテスト3日目Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1テスト《3日目》総合結果:ホンダ1-2締め!角田裕毅、最速フェルスタッペンに1000分の93秒差の2番手

  • Published:

バーレーン・インターナショナル・サーキットで3日間に渡って開催された2021年F1公式プレシーズンテストが3月14日(日)のセッションを以て全て終了した。

テスト最終3日目にタイムシートのトップに立ったのはレッドブル・ホンダRB16Bを駆るマックス・フェルスタッペンだった。全18名中唯一28秒台に入れ込む1分28秒960をマーク。チームとしても午前に49周を走り込んだセルジオ・ペレスと合わせて106周を計上し、充実のテストを終えた。

夕暮れ時のバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年3月14日F1バーレーンテスト3日目Courtesy Of Red Bull Content Pool

夕暮れ時のバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年3月14日F1バーレーンテスト3日目

この日は気温21℃、路面温度33℃のドライコンディションの中、グリーンライトの点灯と共に全10台が一斉にコースイン。現地サクヒールは週末を通して強風に見舞われたが、午後は突風の恐れがないレベルにまで落ち着いた。ランチブレイクを迎えた現地14時には気温24℃、路面45℃にまで上昇し、テスト終了時には気温19℃、路面温度は24℃にまで下がった。

日没を迎えた”ハッピーアワー”に入ると、各車柔らかめのコンパウンドを履いてのパフォーマンス合戦が勃発。これにアルファタウリ・ホンダの角田裕毅が切り込んだ。

まずは残り2時間を切ったところでフェルスタッペンがC3プロトタイプを履いて初の29秒台を刻むと、グリッド最年長キミ・ライコネンがC5でこれを塗り替え、その直後には最年少、角田裕毅がC4コンパウンドでトップに立った。

ただフェルスタッペンが黙って見ているはずもなく、C4を履いてアタックを開始。28秒に入れ込み角田裕毅を引き離しにかかったが、日本の新人ドライバーも負けずに1000分の93秒差の2番手に食らいついた。

この戦いに加わろうとしたメルセデスのルイス・ハミルトンは、アウトラップの最終コーナーでトラクションを掛けた際にリアを失い計測を断念。再度C5を履いて計測に向かったが、クルマの挙動は安定せず、最速から1.3秒落ちと自己ベストを塗り替える事叶わず5番手に甘んじた。

ギアボックストラブルを含めて初日・2日目と思うように走り込めていないメルセデスは午後の開始時刻を迎えてもコースに出てこず、ガレージ前にスクリーンを立て何やらメカニックが作業に取り組んでいた。理由は不明だが、スクリーンはフロアが外されていた事を意味する。結局ハミルトンがコースインしたのは開始1時間10分後の事だった。

なお、午前を担当したピエール・ガスリーより作業を引き継いだ角田裕毅は、ハードタイヤでのロングランに取り組んでいた際、ターン7の出口でリアを失いハーフスピンを喫する場面があった。先方にはライコネンがコース脇に控えていたが幸いにも接触はなく、フラットスポットが発生したタイヤを交換するだけで事なきを得た。

フェラーリは最終盤に油圧系統と思われるトラブルによりガレージにマシンを戻す場面もあったがタイムロスは限定的で、午前のシャルル・ルクレールからSF21のステアリングを引き継いだカルロス・サインツが3番手に付けた。

最終的にライコネンが4番手に入った事で、フェラーリPU勢が2列目相当のポジションに立つ形となったが、パワーユニットの改善こそ感じられるものの、レースペースという点でのフェラーリはアルファロメオと大差なく、車体側のポテンシャルが不安視される。

アストンマーチンの午後を担当したセバスチャン・ベッテルはまたもトラブルに悩まされた。メルセデス製パワーユニットのブースト圧に問題が発生した事でチェッカーフラッグを前に走行を切り上げ、57周、総合17番手でテストを終えた。

ベッテルが3日間で走行したのは僅か2レース分の117周だ。その内の半分は砂嵐に見舞われた金曜日のマイレージであり、例えば最終日だけで166周を走り込んだライコネンと比較すると大きく見劣りする。

一部チームが1発のタイムを出しに行った一方、18シーズン目を迎えるフェルナンド・アロンソ要するアルピーヌF1チームは最後まで走り込みに徹した。午前を担当したエステバン・オコンは61周、午後を担当したアロンソは78周を計上した。

テスト日程は全て終了した。チームは2週間後の3月28日の開幕バーレーンGPに向けて最後の調整に取り組む。

Pos Driver Team Time Gap Laps Tyre
1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:28.960 64 C4
2 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:29.053 + 0.093 91 C5
3 カルロス・サインツ フェラーリ 1:29.611 + 0.651 79 C4
4 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:29.766 + 0.806 166 C5
5 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:30.025 + 1.065 54 C5
6 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:30.117 + 1.157 158 C5
7 ダニエル・リカルド マクラーレン・ルノー 1:30.144 + 1.184 76 C4
8 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:30.187 + 1.227 49 C4
9 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ 1:30.318 + 1.358 78 C4
10 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:30.486 + 1.526 80 C3
11 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:30.661 + 1.701 56 C3
12 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:30.828 + 1.868 76 C4
13 エステバン・オコン アルピーヌ 1:31.310 + 2.350 61 C3
14 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:31.531 + 2.571 67 C4
15 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:32.053 + 3.093 78 C3
16 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:32.406 + 3.446 86 C2
17 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:35.041 + 6.081 56 C3
18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:36.100 + 7.140 80 C3