ガレージでフランツ・トスト代表と話をするアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年3月14日F1バーレーンテスト3日目
Courtesy Of Red Bull Content Pool

デビュー迎える角田裕毅、F1テスト最終日に2番手と仕上がり上々「開幕戦が本当に楽しみ!」

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準備は整った。アルファタウリ・ホンダからF1デビューを果たすルーキーの角田裕毅は、14日のF1プレシーズン・バーレーンテスト最終3日目で2番手タイムを刻み、開幕戦に向けて上々の仕上がりを見せた。

週末のバーレーンは天候が変わりやすい2日間となったもの、日曜の現地サクヒールは天候が回復。午後から登板した角田裕毅は最終盤にC5コンパウンドを履き、タイムシートのトップに立ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に1000分の93秒差の2番手という好タイムでテストを締め括った。

チーム代表を務めるフランツ・トストは「午後のユーキのパフォーマンスは本当に素晴らしかった」と評した。

予選ランに先立ってはレースシミュレーションに取り組んだ。チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは「特にタイヤマネジメントのテクニックを学べると言う点でユーキにとって非常に重要な事だった」と説明した。

なおハードタイヤでのロングランに取り組んでいた際、ターン7の出口でリアを失いハーフスピンを喫する場面があった。先方にはキミ・ライコネンがコース脇に控えていたが幸いにも接触はなく、フラットスポットが発生したタイヤを交換するだけで事なきを得た。

開幕戦が本当に楽しみ!

角田裕毅
2位: 1分29秒053 / 91周

まだテストに過ぎないので、あまり先走る事はできませんが、2番手という最高の位置で3日間を締め括れて本当に嬉しく思います。

この数日で非常に多くを学ぶ事が出来ました。チームとしても有用なデータを大量に収集できましたので、開幕に向けてしっかりと分析していきたいと思います。

今回のテストでかなり走り込めたおかげで、このコースをよく理解する事が出来ました。ここで開幕戦を迎えられる事は僕にとって有り難いです。

いくつか些細な問題もありましたが想定内ですし、それもテストの目的です。レース本番でベストなパッケージを用意できるよう取り組んでいきたいと思います。

これから2週間に渡って更にハードワークを続けていきます。レースが本当に楽しみです!


3日間のテストをトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手には1000分の93秒差で角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が続き、ホンダ勢が1-2体制を築いた。3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)という結果となった。

テスト日程は全て終了した。チームは2週間後の3月28日の開幕バーレーンGPに向けて最後の調整に取り組む。