レッドブル・ホンダ新加入のペレス、過度な期待を牽制「序盤は我慢、慣れるまで5レースは必要」F1テスト《3日目》2021
3日間に渡るバーレーンでのプレシーズンテストを振り返ったレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは、前向きな姿勢を崩さないものの何処か自身に対する過度な期待を牽制しているように見える。
バーレーン・インターナショナル・サーキットで2週間後に開幕を迎える2021年FIA F1世界選手権に向けて、ペレスは最終日曜の午前にRB16Bのステアリングを握った。
特に大きなトラブルもなく49周を走り込み、本テストにおいて初めてとなるソフトコンパウンドを履いて1分30秒187の自己ベストを記録した。これは総合8番手タイムとなった。
気温や路面温度、コンパウンドなど様々な条件が異なるため比較には適さないが、午後に走行を担当したチームメイトのマックス・フェルスタッペンは、テスト全体での最速となる1分28秒960を記録してタイムシートのトップに立った。
ペレスはレッドブル・ホンダの2021年型マシンRB16Bについて「本当に高いポテンシャルを秘めている」ものの、昨年まで在籍していたレーシングポイント時代のマシンとはドライビングスタイルを含めて「様々な面で大きく違う」ために、上手く対応するためには時間が必要だとしている。
ただし「一旦慣れてしまえばきっと良い結果が出せる」との事で、シーズンを通してみれば力強い成績を残せるはずだとした。
では、マシンを意のままに操れるようになるにはどの位の時間が掛かるのだろうか?ペレスは「具体的な数字を挙げるのは難しいけど5レースを終えてからになると思う」と語った。
「プレシーズンがもう終わってしまっただなんて何だか変な感じだよ。まだ始まったばかりのように感じるからね。これまでのキャリアの中で一番短いプレシーズンだった!」
「限られた時間の中での走行だったけど、色々セットアップを試すことが出来たし、クルマに乗るたびに改善させる事ができた」
「シーズンの開幕が本当に楽しみだし、良いマシンに仕上がっていると思うけど、マシンの性能を最大限に引き出すためには、まだ多くのことを学ばなきゃならない。チームは素晴らしい仕事をしてくれている」
「重要なのはバーレーンのグリッドじゃなく、最終アブダビGPを終えた時にどこにいるかだけど、今はただレースが楽しみだ」
「最初のうちは我慢して、一歩一歩進んでいけば結果は付いてくるはずだ」
3日間のテストをトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手には1000分の93秒差で角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が続き、ホンダ勢が1-2体制を築いた。3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)という結果となった。
テスト日程は全て終了した。チームは2週間後の3月28日の開幕バーレーンGPに向けて最後の調整に取り組む。