マックス・フェルスタッペンは、2026年にキャデラックからF1復帰を果たす元チームメイトのセルジオ・ペレスを祝福し、レッドブルでの最終シーズンの不振は彼の実力を正しく反映したものではないと主張した。

両者はレッドブルで4シーズンを共に戦い、その間にフェルスタッペンはすべての年でドライバーズタイトルを獲得。ペレスも5勝を挙げたが、最後の8戦ではわずか9ポイントにとどまり、2024年末で契約を打ち切られた。

だがフェルスタッペンは、第15戦オランダGPを前に「シーズンの半分だけで、そのドライバーができることが決まるわけじゃない」と語り、最後の数ヶ月はペレスの本来の力を示すものではなかったとの見方を示した。

キャデラック加入に祝福のメッセージ

ペレスのキャデラック加入が発表されると、フェルスタッペンはすぐに連絡を取ったという。「ニュースを見てメッセージを送ったんだ。彼がシートを得られて本当に嬉しい。本当にいい奴だし、仲も良かったからね」と明かした。

さらに「どんなパフォーマンスを発揮できるかはクルマ次第の部分もあるけど、彼にとっては新しいチャンスだし、すごく楽しみにしてるんじゃないかな」と語り、1年ぶりのF1復帰を果たすペレスにエールを送った。

ペレスの経験、キャデラックの武器

キャデラックが参戦を開始し、ペレスが復帰する2026年は、F1史上最大級の技術レギュレーション改定が予定されている。フェルスタッペンは、ペレスの豊富な経験がキャデラックにとって大きな力になると評価した。

「彼はいろいろなチームで走ってきたから、チームの仕組みをよく知っている。どのチームもやり方は少しずつ違うけど、それを理解しているのは大きな意味があるし、各チームの得手不得手を把握しているのは強みだ」

「クルマの挙動にしたって、彼はいくつもの規則下で経験を積んできた。良いマシンとは何か、逆に悪いマシンとはどういうものかを理解しているのは本当に価値があると思う」と述べ、技術的知見やチーム作りのノウハウを提供できる存在だと強調した。

さらに、「F1に新規参戦してすぐに競争力を発揮するのは簡単じゃない」とも述べ、新興チームが困難に直面するのは避けられないとの見方を示しつつも、ペレスが持つ知識と経験はキャデラックを「前進させる力になる」と期待を寄せた。

F1キャリア第二章に挑むペレス。フェルスタッペンの言葉通り、新興キャデラックでどの程度のパフォーマンスを発揮できるかは未知数だが、14年間にわたり積み重ねてきた経験と知識がチームの成長をどのように後押しするのか、その行方も注目される。

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