F1バーレーンGP予選を終えてインタビューに応えるピエール・ガスリー
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マクラーレン2台への圧勝に”優越感”を覚えるガスリー「日本人とイタリア人のシナジー効果は凄い」ホンダを賞賛

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4月7日土曜に行われたバーレーンGP予選で堂々の6番手タイムを刻んだピエール・ガスリーは、ホンダの元嫁マクラーレンに対し優越感を感じている。フリー走行から印象的な速さを見せていたガスリーは予選最終ラウンドQ3に進出。ワンミスすら許されない混戦で見事な走りを見せ、3強チームに続くベスト・オブ・ザ・レストの称号を手にした。

成績不振の原因を一方的にホンダエンジンに押し付けてきたマクラーレンは今年ルノーエンジンを搭載。その初戦となるオーストラリアを成功裏に終えた事で強気の発言を続けていたものの、フェルナンド・アロンソは13番手、ストフェル・バンドーンは14番手に終わり、ガスリーに1秒近い大差をつけられてしまった。

「無線では何も言わないようにしてたけど、もちろんマクラーレンに対して優越感を感じてるよ」とガスリー。初のF1フル参戦を果たしたルーキーにとって、相手は2度のF1ワールドチャンピオン有する名門チーム。思わず笑みがこぼれない訳がない。

バーレーンに持ち込まれた新開発のエアロパッケージは予想以上の成果を上げ、イタリアの中堅チームにトップ10争いの力を与えた。ガスリーはその効果とそれによって成し遂げた成果を未だに信じきれていないようだ。

「どうしてこんなに速かったのかを理解するためにデータを調べてみなきゃ。アップグレードはそんなに大きなものじゃないからね。正直に言うとここまでの結果は予想してなかったよ。でも、今週は最初からマシンが最高に素晴らしくて…。ポテンシャルがあるのは分かってたけど、6番手には流石に驚いたよ!」

今回の活躍の背景にあるのは改善された車体側のアップグレードだけではないようだ。ガスリーは日本のエンジンメーカーを称賛する。

「トロ・ロッソはホンダと一緒に本当に素晴らしい仕事をしてる。シーズン最初の段階で僕らがここまで速さを見せるだなんて誰も予想してなかったと思うけど、イタリア人と日本人の組み合わせは本当に上手くいってる。嬉しい事だよね」

6番手が喜ばしい結果であるとは言え、予選ではチャンピオンシップポイントを稼ぐ事はできない。重要なのは決勝レースだが、ガスリーがキャリア初の入賞を成し遂げる可能性は高い。グリッド前方の3強チームを除外すれば、ここバーレーンにおけるロングランペースでトロロッソ・ホンダを上回っているチームはいない。

FP2でのトロロッソ・ホンダは、ルノーとコンマ3秒、ハースとフォース・インディアに至ってはコンマ5秒近いペース差を示している。匹敵できるペースがあるのはマクラーレンだが、英国のチームはグリッド後方に位置している上、空気抵抗の大きな彼らのマシンはトップスピードが伸びない。仮に背後に付けたとしても追い抜きは困難だろう。

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