トロ・ロッソの技術部門を率いるジェームズ・キー
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トロロッソ、新開発のエアロと新しいセットアップに満足「目標に近づいている」

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スクーデリア・トロロッソのジェームス・キーは、現地7日(土)夜に行われた2018年F1バーレーンGP公式予選を終え、今回投入した新開発のエアロパッケージと新しいマシンセットアップは大幅なパフォーマンスの向上に寄与していると述べ、その成果を強調した。

チームはバーレーンに新しい空力パーツを持ち込み、初日金曜にピエール・ガスリーのマシンに搭載。旧仕様のブレンドン・ハートレー車と比較する事でその成果を見極めようとした。金曜フリー走行で下位に留まり続けていたハートレーだが、新エアロを搭載した土曜以降のセッションで大幅なタイムアップを果たし、FP3・予選共に11番手タイムを記録した。

初日から新しいパッケージを試していたガスリーは全ての練習セッションで上位10台に入る速さを見せた。勢いそのままに挑んだ予選では最終Q3に進出、挙句の果てにルノーやハースを完ぺきに抑え6番手タイムをマーク、今週末の順位が偽りでないことを証明した。

トロ・ロッソ:F1バーレーンGP予選を終えて

ジェームス・キーテクニカル・ディレクター

オーストラリアGPを終えた後、我々は車体のセットアップや新しいエアロ開発のために多くの時間を割いてきた。結果としてパフォーマンスは向上し、いずれの作業も素晴らしい成果を生み出している。

まずは金曜日にピエールのマシンで新開発の空力パッケージと最適化したシャシーのセットアップを試してみた。そこから膨大な量の有益なデータとフィードバックを得た上で、今日はブレンドンのマシンを同じ仕様にした。昨日と同じようにポジティブな結果が得られたよ。

開幕戦から挽回し、望んでいたようなポジションに近づけて満足している。この先更なるパフォーマンスアップを目指していく上での良い基礎が築けた。初めてのQ3進出を果たしたピエールにおめでとうを言いたい。本当に見事な走りだった。週末を通してマシンに満足してくれているみたいだし、結果としてその事が今夜の力強いパフォーマンスに繋がっているようだ。

極めて接近した戦いの中では1周を完璧に仕上げることが重要なわけだが、ピエールはその点で素晴らしい走りをみせたと思う。同じように素晴らしいパフォーマンスを見せたブレンドンもよくやったと思う。0.1秒未満の僅差でQ3進出を逃したのは残念だが、Q2では新品タイヤで1回しか走れず必要なラップタイムを刻めなかった。そうは言っても、今日のブレンドンは素晴らしい改善を示していた。明日は2台揃って素晴らしいポジションからレースをスタートする事になる。


2018年第二戦F1バーレーンGP決勝レースは、日本時間9日(月)0時10分にスタート。全長5,412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事で争う。昨年のレースは3番グリッドスタートのセバスチャン・ベッテル(Ferrari)がシーズン2勝目を挙げ、ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスのメルセデス勢が続く結果となった。

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