2018F1バーレーンGP決勝で4位チェッカーフラッグを受けるトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー
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トロロッソ・ホンダ、今季初ポイントを祝勝!F1バーレーンGP決勝レースを振り返る

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2018年シーズンF1第2戦バーレーンGPはトロロッソ・ホンダの今後を明るく照らし出すような最高の結果となった。上位3チームが桁外れの速さを持つが故に、近年のF1での4位入賞は勝利にも等しい価値がある。

トワイライトレースとなる決勝は、午後6時10分にスタート。ピエール・ガスリーは3列目5番手、ブレンドン・ハートレーは6列目11番手からと、それぞれ自己最高グリッドからレースに挑みんだ。好ダッシュとともに、ターン1で好位置を得たガスリー、いきなり4番手に浮上する最高のスタートを決めてみせた。

一方のハートレーはターン4でセルジオ・ペレス(Force India)と接触、フロントウイングにダメージを負った挙げ句、10秒加算のタイムペナルティーを科せられた。20周目に1回目のピットインを行いこれを消化、16番手にまで後退した。

2018年F1バーレーンGP決勝のオープニングラップ
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2回目のタイヤ交換は42周目、14番手となったハートレーは周囲より1秒以上速いペースで追い上げ、チェッカー時には前走マシンに0.027秒差まで迫ってみせた。結果13位でフィニッシュしたが、レース後に下された裁定でフォーメーションラップ中に違反があったとされ、30秒加算の罰則。最終結果は17位となった。

ガスリーは15周目と34周目にタイヤ交換のピットインを行い一時的にポジションを下げるも、その後順当に順位を回復して4番手をキープ。レース終盤には後続に10秒以上の差をつける安定したハイペースを刻んだ。ホンダ渾身のRA618Hを背中に背負うスクーデリア・トロロッソSTR13は、ガスリーにキャリア初の4位入賞を、チームに今季初ポイントをもたらした。

トロロッソ・ホンダ:バーレーンGP決勝を振り返る

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日はエキサイティングなレースの中で、両ドライバーともに安定したレースを見せ、2台ともに完走できたことに満足しています。特にピエールは週末を通して非常に素晴らしいパフォーマンスを見せていました。Hondaとして2015年のF1復帰以来最高の4位という結果をもたらしてくれたことに感謝しています。

ブレンドンについては10秒停止のペナルティーを受けた影響で、13位(レース後17位に降格)という残念な結果になりました。開幕戦でのPUのトラブルの後、HRDさくらとミルトンキーンズにいるメンバー全員が、本当に懸命に作業を続けてくれました。その努力が今日の結果に結びついたと思っています。また、ここまでの信頼性改善と、Toro Rossoによるシャシーのアップデートにより、パッケージとしての着実な進化を感じています。

今夜だけはこの瞬間を楽しみたいと思いますが、まだまだ始まりにすぎません。また明日からは、来週、上海での中国GPに向けた準備に全力で取り掛かります

ピエール・ガスリー決勝: 4位, グリッド: 5位

2018年F1バーレーンGPで4位入賞し、胴上げされるトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー
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信じられない気分だよ。最高の一日になったね!トロ・ロッソとホンダが組んで2戦目にして4位に入れたというのは驚くべき成果で、とてもうれしい。マシンは素晴らしく、チームには本当に感謝している。マグヌッセン(ハース)とはいいバトルができたし、レースペースはすごく良かったよ。不運にもレッドブルの2台がストップし、その後にライコネンがリタイアしたことで、チームが僕に4位のチャンスがあると伝えてくれて、最後まで全力でいったよ。

最高のスタートが切れて、ターン1でリカルド(レッドブル)をオーバーテイクできた。その後のリスタート時にマグヌッセン(ハース)に前を行かれてしまったんだけど、抜き返さないとタイムロスになっちゃうし、後から追いつくのは難しいと分かっていた。一度前に出た後はリードを守れたし、タイヤをいたわりながらペースを上げていけたので、とてもうまくいったと思う。レースペースは素晴らしかったし、最高に嬉しいよ!

マシンは初日から素晴らしい感触だったし、今日は全開で攻めることができた。ハースを如何にして引き離すかが課題だったんだけど、僕らには十分なペースがあった。この喜びを噛みしめるにはもう少し時間が必要だと思うけど、今夜はチームのみんなと思い切り楽しむつもりだよ!

ブレンドン・ハートレー決勝: 17位 13位, グリッド: 11位

トロロッソ・ホンダにとっては最高の一日になったけど、僕にとっては残念な結果になってしまった。スタートはうまく決められたんだけど、4コーナーでペレス(フォース・インディア)と接触し、フロントウイングにダメージを負った挙げ句、10秒ペナルティーを受ける事になってしまった。

ペナルティーさえなければポイント獲得も狙えるペースがあっただけに、ストレスが溜まる結果だよ。トロ・ロッソとホンダのみんなのおかげで、メルボルンから大きく挽回することができた。今後の戦いに向けて良い流れだと思う。

フランツ・トストトロ・ロッソ代表

4位という結果はホンダとトロ・ロッソ双方にとって素晴らしい結果だ。我々は新しいエアロパッケージを、ホンダは幾つか改良を施したエンジンを持ち込んだ。ピエールの車は最初からアップグレードがピタリとハマり、メルボルンの時と比べてパフォーマンスが改善していることを確認できた。

ブレンドンの方は前戦と同じセットアップにしてその違いを見極めることにした。結果、走らせてみるとすぐにCFD(コンピューター・シミュレーション)と風洞実験で計算した期待値通りの成果があることが分かった。土曜日は2人とも同じバージョンにした。ピエールは素晴らしい走りで予選6番手となり、ハミルトンがギアボックス交換のペナルティーで降格したため5番グリッドを手にした。ブレンドンも良いパフォーマンスを見せQ3まであと0.1秒に迫る11番手につけた。

レースのスタートは2人ともかなり良かった。ピエールは1周目で4番手に順位を上げ、マグヌッセンとのバトルもうまく切り抜けて、最後までポジションを守り切った。タイヤの消耗と燃費のマネジメントをするためにスピードをコントロールしながら走る見事なものだった。

4位が決まった瞬間に飛び上がって喜ぶスクーデリア・トロロッソのメンバー
© Honda

不運にもブレンドンはスタートしてすぐにペレスと接触し、ピットストップで10秒ペナルティーを消化しなければならなかった。これが響きポイント圏内でのフィニッシュは叶わなかった。トラフィックに捕まってタイムロスし、前方集団に追いつくのが難しい状況だったが良い仕事をしたと思う。2回目のピットストップでスーパーソフトに履き替えた後は、前との差をどんどん縮めていた。あと4~5周あれば10位に手が届いたはずだよ。

この結果にはとても満足している。シーズン2戦目にして4位フィニッシュというのは、ホンダとトロ・ロッソの双方にとって非常に明るい兆しとなった。このレベルのパフォーマンスを維持していく自信があるよ。もちろん、今回はリカルドもフェルスタッペンもリタイアしての結果だから、毎戦4位になるのは難しいだろうが、すべてのレースでポイントを狙えると思う。

ホンダのHRDさくらにいる開発部門の人たちにお礼を言いたい。彼らは冬の間、信頼性だけでなく大幅にパフォーマンスを改善し、本当に素晴らしい仕事を成し遂げてきた。結果として我々は今、上位のポジションをかけて戦っている。マンチェスターのエアロ部門のみんなにもお礼を言いたい。アップグレードは全て期待通りに機能しており、本当に素晴らしい仕事をしてくれた。今日の素晴らしい成果に対して、ホンダとチームを讃えたい。


優勝候補が続々と脱落する波乱のレースを制したのはポールシッターのセバスチャン・ベッテル(Ferrari)。性能低下したソフトタイヤを上手く労る事で見事な1ストップレースを披露した。2番手にはバルテリ・ボッタス(Mercedes)、3番手にはルイス・ハミルトンが続いた。第3戦中国GPは4月13日(金)~15日(日)に、上海インターナショナル・サーキットで行われる。

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