跳ね馬に敗れ去った王者メルセデス「この手のサーキットはフェラーリに分がある」
2018年F1バーレーンGP公式予選を終えて、メルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスがコメントを発表した。
昨年のポールシッターであるボッタスは3番手、ハミルトンは4番手という結果に終わった王者メルセデス。今週末の彼らにはフェラーリを捉えるほどの速さはなく、共に跳ね馬に敗れ去った。チーム代表のトト・ウォルフは「ある程度予想していた結果」と述べ、厳しい戦いになる事を覚悟していた事を明かした。
予選を終えたハミルトンとボッタスは、フェラーリを交わせなかった理由を「コンディションとサーキットレイアウト」と説明した。メルセデスのマシンは、どちらかと言えば高速コーナーを持つレイアウトで強さを発揮する傾向にある。
勝てるはずの開幕戦を落としたハミルトンにとっては試練の一戦となる。予定外のギアボックス交換を強いられたために、決勝は5グリッド降格の9番手スタート。上位10台の中で唯一のソフトタイヤスタートのアドバンテージをどこまで活かせるかが注目される。
メルセデス:F1バーレーンGP予選を終えて
ルイス・ハミルトン予選: 4位, FP3: 4位
今日は最高の1日とはならなかった。明日は近年稀に見るハードなレースになると思う。何とかしてフェラーリ2台を負かそうと思って頑張ってみたんだけど難しかった。今週末は彼らの方が速い。ベストな1周を決めきれなかったって事もあるけど、ここみたいな暑いコンディションだとフェラーリに分があるね。
決勝の目標はダメージを最小限に抑える事だ。ソフトタイヤでスタートするから周りの連中よりは長く走れるはず。明日は皆が色んな戦略でレースをするだろうから面白くなりそうだね。
マシン性能を最大限に引き出せるよう全力を尽くすつもり。何処までやれるか分からないけど、望みを捨てず精一杯やってやるさ。
バルデリ・ボッタス予選: 3位, FP3: 6位
フロントローを逃してしまい悔しいよ。週末を通していい感じに改善してたけど、今日はフェラーリの方が速かった。この手のサーキットとコンディションの中での僕らにはまだ課題があるね。
マシンは決勝レースを見据えてのセットアップになってはずだけど、ペースを予想するのは難しい。フェラーリやレッドブルとの接戦になるだろうから、面白いレースになるんじゃないかな。
去年ここでタイヤの管理の仕方について色々学んだから、明日はそれを活かせると思う。フェラーリへプレッシャーを与えながら攻めるつもりだし、ルイスと一緒に挽回して大量にポイントを取れると良いね。
2018年第二戦F1バーレーンGP決勝レースは、日本時間9日(月)0時10分にスタート。全長5,412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事で争う。昨年のレースは3番グリッドスタートのセバスチャン・ベッテル(Ferrari)がシーズン2勝目を挙げ、ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスのメルセデス勢が続く結果となった。