トロ・ロッソ、新型空力パーツを投入「成果は上々、明日は両方のマシンに搭載」
4月6日金曜に行われたF1バーレーンGP初日セッションで、3強チームの背中を窺う7番手と健闘したトロロッソ・ホンダ。チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エドルズは、バーレーンに新開発の空力パーツを持ち込んだ事を明らかにした。
新しいコンポーネントをテストするため、チームはピエール・ガスリーのマシンに新パーツを搭載、一方のブレンドン・ハートレーのマシンはオーストラリアGPの時と同じ仕様で走らせ比較評価を実施した。FP1で7番手につけたガスリーと16番手につけたハートレーとのギャップは0.718秒、極めて大きな差がついた。
ガスリーの印象的な速さはFP2でも健在だった。マクラーレン・ルノーとハースの各2台を後方に従える1分31秒232をマークし8番手。2セッション連続でトップ10圏内を維持した。旧型仕様のハートレーは、スーパーソフトタイヤでのアタックラップを行わなかった事もあり20番手の最後方。両者のタイムは1.676秒と大きく差がついた。
トロロッソ:F1バーレーンGP初日を終えて
ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア
今日はチームにとって極めて生産的かつ成功した一日になった。ブレンドンよりもピエールのガレージの方がより上手くいった。今回、何点か新しいエアロコンポーネントを持ち込んだわけだが、事実上新しいパッケージと言える。今日はそれをピエールのマシンに投入し、ブレンドンにはオーストラリアの時の旧仕様で走行してもらった。
新しいパッケージは本当に上手く機能しており、その差が確認できた。素晴らしいことだ。空力チームのスタッフ達が本当に良い仕事をしてくれたよ! 加えて、メルボルンでの結果を踏まえて空力周りのセットアップの最適化にも注力した。前戦を終えた後、ファエンツァとバイチェスターの2カ所のファクトリーのエンジニア達が膨大な時間をかけてデータを分析し、新しいセットアップの方向性を見つけてくれたんだ。今日のテストは成功さ。
ここまで良い形で来れているので、この勢いを明日に繋げていきたいね。ブレンドンのマシンについてはもう少し対処すべき課題がありそうだ。明日はブレンドンの方にも新しいエアロパッケージを導入する。今日の知見を踏まえながら、段階的に新しいマシンを試してもらうつもりだ。
ロングランの際のタイヤのデグラデーション(性能劣化の程度)が良好だった事も朗報だね。ライバル勢と比べて若干アドバンテージがあるのではと考えている。全体として良いスタートになったよ。
F1バーレーンGP三回目のフリー走行は日本時間7日(土)21時から、公式予選は8日(日)0時からバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われる。昨年の予選はバルテリ・ボッタス(Mercedes)がキャリア初ポールを獲得、2番手にルイス・ハミルトンが続き、メルセデスが強さを見せた。