第9戦F1オーストリアGP初日金曜1回目のフリー走行が現地6月29日にレッドブル・リンクで開催され、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分4秒839のトップタイムを記録。2番手には0.127秒差でチームメイトのルイス・ハミルトン、3番手には0.233秒差で母国レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが続いた。

メルセデス勢は前戦フランスGPでのエンジンアップグレードに続き、「Bスペックマシン」と呼ぶに相応しいほど大幅に改良したマシンを持ち込んだ。セッションを振り返ったトト・ウォルフ代表は「これまでのところは全てが上手く機能している」と述べ、一定の満足感を示した。

どんよりとした雲が立ち込め一時軽い降雨はあったものの、金曜のシュピールベルクは辛うじてドライコンディションをキープ。セッションは気温18℃、路面温度27℃のドライコンディションでスタートした。史上初のトリプルヘッダーの2戦目、週末には天候が回復すると予想されているため、FP1のリザルトはさほど大きな意味を持たない可能性がある。

4番手にはハミルトンから0.341秒差でセバスチャン・ベッテル（Ferrari）が、5番手には同0.644秒でダニエル・リカルド（Red Buul）が続き、上位3台からは少し遅れる結果となった。木曜記者会見で笑いを誘ったキミ・ライコネンは6番手でセッションを終えた。

トロロッソ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーが10番手タイムを記録し上々のスタートを決めた一方、ブレンドン・ハートレーは19番手とタイムシート後方に沈んだ。とは言え、ライバルの大部分が最も柔らかいウルトラソフトタイヤを履いてのアタックを行ったのに対し、ホンダ2台は中間のスーパーソフト。タイムゲインの余地は大きい。

内部崩壊が心配されるマクラーレン勢は、フロービズを用いる等して持ち込んだアップグレードの効果検証に時間を割いた。フェルナンド・アロンソは17番手、ストフェル・バンドーンは18番手でセッションを終えている。

セルゲイ・シロトキンに代わりウィリアムズFW41のステアリングを握ったロバート・クビサは、開発ドライバーとしての職務に専念。有益なフィードバックをチームに与えるべく、終始淡々とラップを重ねた。午後の2回目の練習走行はシロトキンにバトンを引き継ぐ予定となっている。

F1オーストリアGP 2回目のフリー走行は、日本時間2018年6月29日(金)22時からスタートする。

2018年F1第9戦オーストリアGPフリー走行1（FP1）リザルト

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