F1オーストリアGP公式予選前最後の練習走行が現地6月30日(土)に行われ、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが1分4秒070を記録。今週末初めてトップに立った。

初日に1-2連取で速さをみせたメルセデス勢は2・3番手。ルイス・ハミルトンが百分の3秒届かず2番手、バルテリ・ボッタスが0.134秒遅れの3番手に続いた。跳馬のもう一人キミ・ライコネンはベッテルからコンマ4秒遅れの5番手という結果に終わった。

「凡庸な一日」。初日をこう評していたマックス・フェルスタッペンはマシントラブル。ターン4に指し抱えるところでマシン全体がシャットダウンした。フェルスタッペンは「エンジンがストップしちゃったよ…」と無線で状況を説明。アクシデント前に記録した4分791が5番手タイムとなった。チームメイトのダニエル・リカルドは6番手につけた。

昨夜は豪雨に見舞われたものの、土曜のシュピールベルクは晴れ渡り、日差しが路面を温めた。セッションは気温21℃、路面34℃のドライコンディションでスタート。次第に厚い雲が上空を覆ったため路面温度は徐々に低下。セッション終了時には30℃にまで低下した。

昨日に引き続き、土曜フリー走行でもソーセージ型の黄色い縁石でマシンを破損するマシンが多く見られた。マクラーレンのストフェル・バンドーンは縁石によってフロントウイングが脱落。力なくガレージへと戻り18番手。トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、ターン9でワイドに膨らみ新型フロントウイングを破損。ストックが尽きたか、新しく取り付けられたのは旧型であった。

ハートレーが初日に続いて冴えない17番手に終わった一方、ピエール・ガスリーは仏GPで使った新仕様のパワーユニットに載せ替え12番手タイムを記録。0.045秒という僅かな差でトップ10を逃す事となった。

見事10番手につけたザウバーのシャルル・ルクレールは、フェルスタッペンと同じ様にエンジントラブルを訴えセッション途中でマシンを降りた。エンジンよりもギアボックス周りが疑われる。

5番手のフェルスタッペンから18番手のバンドーンまではほぼ1秒。レッドブル・リンクは1周が短いため、予選ではトラフィックが各車の運命を大きく左右する事になるだろう。スターティンググリッドを決するF1オーストリアGP公式予選は、日本時間2018年6月30日(土)22時からスタートする。

2018年F1第9戦オーストリアGPフリー走行3（FP3）リザルト

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