メルセデスAMG F1 M09 EQ Power+
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メルセデスAMG、F1オーストリアGPに今季初の大型空力アップグレードを投入

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メルセデスAMGは前戦フランスGPでのフェーズ2.1最新型パワーユニットの投入に続き、今週末に開催されるF1オーストリアGPにシーズン初の大型アップグレードを投入。シャシーを大幅に改善しタイトル争いでの先行を目指す。

今シーズンはフェラーリ・メルセデス・レッドブルの3チームがそれぞれ勝利を上げており、ハイブリッド・ターボ導入以降最も激しいチャンピオンシップバトルが繰り広げられている。メルセデスとフェラーリがその先頭を争う主役ではあるものの、レッドブルも虎視眈々とトップチェッカーを狙っており、地元レッドブル・リンクでの表彰台獲得に自信を示している。

ドライバー及びコンストラクターの両部門で首位を走るメルセデスは、サイドポッド、バージボード、リアビューミラー、そしてリアウイングの大幅改良を実施。中でもサイドポッドの変化は著しく、冷却装置を内包するインレットのサイズが縮小され設置位置も大きく変更された。これは、ボディーを流れる気流の流れを改善するだけでなく、アップグレードエンジンの性能を最大限に引き出す事を狙ったものと言える。

「今シーズンは小さなゲインの積み重ねが重要だから、待ちに待ったアップグレードと言えるね」とバルテリ・ボッタス。「過去数年に渡って僕らメルセデスは本当に素晴らしいエンジンを作り上げてきたけど、今年のフェラーリと僕らのギャップは本当に小さい。だから、今はどんな小さなゲインであっても重要なんだ」

「今年初めての本格的なアップグレードと言って良いんじゃないかな」とルイス・ハミルトン。「ちょっとしたダウンフォースの違いであっても走ればすぐに分かるものなんだ。実際にコースに出てその効果を感じるのが楽しみだよ」

「開発競争は常にタイトだ。これまでのところ、僕らはあまり多くの開発パーツをマシンに取り入れて来なかった。ファクトリーの皆が懸命に作業に取り組んでくれている事は分かってたよ。量より質を求めてね。だから今回新しいパーツを持ち込めて嬉しい。トラック上で試すのが楽しみでたまらないよ」

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