ハートレー、空力バランス変更で速さ取り戻すも「リアに問題発生」涙のむ
ブレンドン・ハートレーのF1オーストリアGPは、シャシー関連のトラブルによって無念のリタイヤに終わった。チェッカーを受けることなくレースを終えたのは第7戦カナダGPに続き今季2度目。
ホンダは戦略的判断から、予選終了後にハートレーのパワーユニット一式を交換。これによりグリッド降格ペナルティーが科されたが、フェルナンド・アロンソ(Mclaren)がピットレーンスタートとなったため、予選順位通りの19番手からレースをスタートした。
マシントラブルやピットインに動くライバルを尻目に、ハートレーはタイヤマネジメントに集中しステイアウトを断行。46周目に10番手にまでポジションを上げた。だが、54周目に突如スローダウン。車体側のトラブルによってその場でリタイヤとなった。
F1オーストリアGP決勝を終えて
ブレンドン・ハートレー決勝: DNF
予選を終えてエアロバランスに幾らか変更を加えたんだけど、そのおかげで今日のマシンはかなり感触が良くなっていた。レース序盤は、周りにいたザウバーと比べ少し苦労してたんだけど、ラップを重ねてタイヤが古くなるにつれマシンが蘇ってきて速さが増してきたんだ。
ポイント獲得は難しいだろうと思ってたんだけど、コース上で争っていたエリクソンが9位フィニッシュしたのを見てちょっとガッカリしてる。今日はタイヤを上手く使えて力強さがあったけど、突然マシン後方に問題が発生してそこでレースが終わってしまった。リアの挙動がおかしかったから最初はパンクかと思ったんだけど、実際のところはまだ分かってないんだ。
今夜問題を詳しく調べてみるつもりだよ。次のシルバーストンではより強くなって戻ってきたいね。
優勝はレッブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン、2016年メキシコGP以来となる通算4勝目を挙げた。2位はスクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネン、3位表彰台にはセバスチャン・ベッテルが滑り込んだ。
晴天に恵まれた日曜のシュピールベルクは週末を通して最も暑くなり、気温23℃、路面48℃にまで上昇。”マシンクラッシャー”の異名を取るレッドブル・リンクがマシンに牙を剥き、メルセデス2台を含む計5台がマシントラブルでリタイヤを喫した。