F1オーストリアGP決勝前にエンジニアと話をするピエール・ガスリー
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ガスリー、入賞目前でタイヤが終了「フロアにダメージ、走行するだけで精一杯」

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7月1日(日)に行われた第9戦F1オーストリア決勝を終えて、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーがレースを振り返った。

12番グリッドからスタートしたガスリーは1周目にストフェル・バンドーン(Mclaren)と接触。開始早々に14番手に後退した。その後、16周目のVSC導入のタイミングでピットインしソフトタイヤに交換。中盤以降はオーバーテイクやライバルのピットインなどによって徐々に浮上。27周目にハートレーとポジションを入れ替えポイント圏内目前の12番手にまで挽回した。

残り10周を切ったところで8番手までポジションを上げるも、バンドーンとの接触によってダウンフォースを失ったマシンはタイヤの摩耗を悪化させ、いわゆる”崖”の状態に。後続から迫るマシンから順位を守ることは出来ず、64周目と65周目に3台にパスされ11番手でチェッカーを受けた。

F1オーストリアGP決勝を終えて

ピエール・ガスリー決勝: 11位

これまでで最も難しいレースの一つだった気がするよ。オープニングラップのターン3でストフェルと接触したことでフロアに大きなダメージを負い、あらゆるコーナーでマシンがスライドしてたんだ。ポイント獲得に向けて全力を尽くしたけどドライブはかなり困難で、レース終盤にはタイヤのグリップが無くなってしまった。

今週末は新しい空力パッケージを投入したんだけど、フロアの損傷によってダウンフォースが無くなってしまい、その効果をちゃんと見極める事が出来なかった。今日は残り数ラップのところまで8番手を走っていてポイント獲得のチャンスあっただけに残念だけど、ポテンシャルがある事は示せたと思う。来週のシルバーストンに向けて気持ちを切り替えて、もう一歩前進しなきゃね。


優勝はレッブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン、2016年メキシコGP以来となる通算4勝目を挙げた。2位はスクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネン、3位表彰台にはセバスチャン・ベッテルが滑り込んだ。

晴天に恵まれた日曜のシュピールベルクは週末を通して最も暑くなり、気温23℃、路面48℃にまで上昇。”マシンクラッシャー”の異名を取るレッドブル・リンクがマシンに牙を剥き、メルセデス2台を含む計5台がマシントラブルでリタイヤを喫した。

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