
2025年F1イギリスGP《決勝》ハイライト動画:雨のシルバーストンが演出した”歴史的結末”
7月6日、シルバーストン・サーキットで行われた2025年FIA F1世界選手権第12戦イギリスGPでは、マクラーレンのランド・ノリスが僚友オスカー・ピアストリを抑え、母国観衆を前にトップチェッカーを受けた。角田裕毅(レッドブル)は2戦連続の最下位に終わった。
3位入賞を果たしたのはニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)。最後列19番手からのスタートながら、2010年のF1デビューから16年越しにして念願のキャリア初の表彰台を獲得した。これはF1史上最長となるキャリア239戦目での初表彰台という新記録でもあった。
ザウバーとしても2012年日本GPの小林可夢偉以来、実に13年ぶりの快挙。まさに歴史的かつ衝撃的な結末だった。
決勝:ハイライト動画
晴れ間がのぞくも、直前までの降雨により路面は濡れたままで、全車がインターミディエイトタイヤを装着してフォーメーションラップを迎えた。このうち6台はグリッドには並ばず、ピットインしてドライタイヤへの交換を選択。だが直後に再び豪雨が襲来し、1回目のセーフティーカー(SC)が導入された。
リスタート直後、巻き上がる水しぶきで視界が完全に遮られる中、アイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)がアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)のリアに追突。これにより、2度目のSCが導入された。
2度目のリスタート直前、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、当時首位を走っていたピアストリの急減速に反応しきれず、意図せず前に出てしまう場面があった。ピアストリには10秒ペナルティが科され、これがノリスの母国初優勝を呼び込む決定打となった。
一方でフェルスタッペンは、リスタートに向けたその後の加速に際してスピンを喫し、2番手からポイント圏外の11番手にまで転落。厳しい展開を強いられることとなった。
次戦ベルギーGPは日本時間7月25日(金)のフリー走行で幕を開ける。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。