
2025年F1ベルギーGP《スプリント&予選》ハイライト動画:勝敗を分けた1周目、輝きを取り戻した角田裕毅
現地時間7月26日(土)、2025年F1第13戦ベルギーGPのスプリントと公式予選が、伝統のスパ・フランコルシャンで開催された。
15周で争われたスプリントでは、2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を逆転し、貫禄の勝利を飾った。ポールスタートのピアストリは2位、僚友ランド・ノリスが3位に続いた。
そのわずか数時間後に行われた公式予選では、ノリスがピアストリを上回る速さを発揮。マクラーレンが1-2体制でフロントローを独占した。シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、スプリント勝者のフェルスタッペンを抑えて3番手を獲得。レッドブルのエースは4番手に甘んじた。
一方、角田裕毅(レッドブル)は5月のマイアミGP以来となるQ3進出を果たし、レッドブル昇格後自己最高グリッドとなる7番手をマーク。決勝に向けて、大きな手応えをつかむ予選となった。
スプリント:ハイライト動画
フェルスタッペンは、オープニングラップのレ・コーム(ターン5)に至るまでのケメルストレートで、ポールシッターのピアストリを鮮やかにオーバーテイク。前走車のトウと低ダウンフォース仕様のマシンを最大限に活かして序盤で主導権を握ると、そのまま最後までトップを譲らずスプリント勝利を手にした。
ルクレールは1周目にノリスを交わし、一時3番手に浮上するも、4周目にケメルストレートで抜き返され、最終的にはスタートポジション通りの4位でフィニッシュした。
予選:ハイライト動画
前戦で3位表彰台を獲得したニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)は、予選開始を前に不運に見舞われた。ファストレーンに合流しようとした際、ランス・ストロール(アストンマーチン)が直進。接触によりフロントウイングを破損し、急きょ交換を強いられる厳しいスタートとなった。
ルイス・ハミルトン(フェラーリ)とアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、スプリント予選に続いてQ1敗退を喫した。ハミルトンは一時7番手タイムを記録していたが、トラックリミット違反によりラップが抹消され、最終的に16番手。アントネッリは17番手にとどまり、2日連続で厳しい結果となった。
一方、スプリント終了後にアップグレードが投入された角田は、13番手でQ2進出を果たすと、その勢いのまま5番手でQ3進出を決定。最終的にはフェルスタッペンとの差を0.357秒にとどめ、レーシングブルズ勢を抑えて堂々の7番手を確保した。
決勝レースは日本時間7月27日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周7,004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。