
マックス、王座最終決戦で圧倒ポール! 角田、衝突で”旧仕様ハンデ”も執念のQ3 / F1アブダビGP 2025《予選》結果と詳報
2025年F1最終戦アブダビGPの予選が12月6日、ヤス・マリーナ・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がタイトル争いのライバルであるマクラーレン勢を打ち破り、逆転王座へ向けポールポジションを獲得した。
レッドブルでのラスト予選となった角田裕毅は、直前のセッションで負ったハンデを執念でカバーし、見事にQ3進出を果たした。
リスクを顧みなかった王者
タイトル防衛に向け、ポールポジション獲得を至上命題としていたフェルスタッペンは、徹底した「攻め」の姿勢を見せた。
Q3でのポール争いを見据えて新品ソフトタイヤを2セット温存するため、Q2ではノックアウトのリスクを厭わず中古タイヤのみを使用。これを切り抜けると、Q3の1回目ではチームメイトの角田からスリップストリームの支援を受け、暫定ポールに立った。
そして迎えた最終アタック、フェルスタッペンはセクター1、2で全体ベストを刻む圧巻の走りを披露。1分22秒207を叩き出し、文句なしのトップタイムを記録した。
ランキング首位のランド・ノリス(マクラーレン)は0.201秒及ばず2番手。チームメイトのオスカー・ピアストリが3番手に続き、マクラーレン勢がフェルスタッペンを包囲する形で決勝グリッドに並ぶことになった。
ジョージ・ラッセル(メルセデス)はQ1・Q2ともにトップタイムを記録するも、Q3ではミスが相次いだ。1回目のアタックではターン14でリアを滑らせクラッシュ寸前に。最終アタックでも最終コーナーで挙動を乱し、トップ3から0.208秒遅れの4番手に終わった。
逆転のタイトル獲得に向けて大きな一歩を踏み出したとはいえ、依然としてフェルスタッペンは劣勢にある。決勝レースが予選での順位そのままに終わった場合、タイトルはノリスの手に渡ることになる。
0.007秒差のサバイバル…角田、執念のQ3進出
角田にとっては、まさに薄氷を踏むような、しかし気迫のこもった予選となった。
直前のFP3では、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)に衝突されフロアを破損。今結果、予選に向けて22号車RB21に搭載されたのは「旧仕様のフロア」だった。角田はあまりにも非情なハンデを背負っていた。
Q1の最初のラップはフェルスタッペンから0.325秒遅れの14番手。2回目のラップではその差が0.509秒に拡大したが、わずか0.008秒差で15番手に踏み止り、Q1敗退を回避した。
続くQ2でも渾身のアタックを決め、中古タイヤのフェルスタッペンに対して0.282秒差まで迫ると、11番手にわずか0.007秒という紙一重の差で10番手を死守。Q3への切符をもぎ取った。
Q3では、1回目のランでフェルスタッペンにトウを与える役目に回った。そして迎えた最終アタックは、ターン1でのトラックリミット超過によりタイム抹消となったが、違反の有無にかかわらず結果は10番手だった。それでも、チームへの貢献と自身の粘り強さを証明する予選となった。
なお、来季レッドブル昇格が決まっているアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)は9番手につけた。
ハミルトンは悪夢Q1敗退、Q2は0.3秒差の超接近戦
予選全セッションを通して、フィールド全体の競争力は極限まで拮抗した。特にQ2では、トップから最下位までがわずか0.367秒の中に収まるという、史上稀に見る大接戦となった。
この激流に飲み込まれたのがルイス・ハミルトン(フェラーリ)だ。16番手に沈み、スプリント予選を含めると4回連続となるQ1ノックアウトという悪夢の結果に終わった。
チームメイトのシャルル・ルクレールは5番手を確保したものの、「Q3に進出できたこと自体、驚きだ」と無線で漏らすほど、フェラーリにとっては苦しい一日となった。
一方で、中団勢力の躍進も目立った。ガブリエル・ボルトレート(ザウバー)は7番手、エステバン・オコン(ハース)は8番手グリッドを獲得。フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)も6番手に食い込み、ベテランの意地を見せた。
決勝レースは日本時間12月7日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5281mのヤス・マリーナ・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2025年F1第24戦 アブダビGP 予選リザルト
| Pos | No | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:22.877 | 1:22.752 | 1:22.207 | 18 |
| 2 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:23.178 | 1:22.804 | 1:22.408 | 17 |
| 3 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:22.605 | 1:23.021 | 1:22.437 | 17 |
| 4 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:23.247 | 1:22.730 | 1:22.645 | 18 |
| 5 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:23.163 | 1:22.948 | 1:22.730 | 18 |
| 6 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:23.071 | 1:22.861 | 1:22.902 | 18 |
| 7 | 5 | ボルトレート | ザウバー | 1:23.374 | 1:22.874 | 1:22.904 | 21 |
| 8 | 31 | オコン | ハース | 1:23.334 | 1:23.023 | 1:22.913 | 18 |
| 9 | 6 | ハジャー | レーシングブルズ | 1:23.373 | 1:22.997 | 1:23.072 | 18 |
| 10 | 22 | 角田裕毅 | レッドブル | 1:23.386 | 1:23.034 | 17 | |
| 11 | 87 | ベアマン | ハース | 1:23.254 | 1:23.041 | 11 | |
| 12 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 1:23.187 | 1:23.042 | 12 | |
| 13 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 1:23.265 | 1:23.077 | 14 | |
| 14 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:22.894 | 1:23.080 | 12 | |
| 15 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:23.316 | 1:23.097 | 15 | |
| 16 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 1:23.394 | 9 | ||
| 17 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:23.416 | 6 | ||
| 18 | 27 | ヒュルケンベルグ | ザウバー | 1:23.450 | 9 | ||
| 19 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:23.468 | 9 | ||
| 20 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 1:23.890 | 9 |
コンディション
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 25℃ |
| 路面温度 | 29℃ |
セッション概要
| グランプリ名 | F1アブダビGP |
|---|---|
| セッション種別 | 予選 |
| セッション開始日時 |
サーキット
| 名称 | ヤス・マリーナ・サーキット |
|---|---|
| 設立 | 2009年 |
| 全長 | 5281m |
| コーナー数 | 21 |
| 周回方向 | 反時計回り |