2022年のF1最終第22戦アブダビGPが11月18日にヤス・マリーナ・サーキットで開幕を迎え、日本時間19時から行われた金曜1回目のフリー走行でメルセデス勢が最上位を独占した。角田裕毅（アルファタウリ）は13番手につけた。

1分26秒633のトップタイムを刻んだのはルイス・ハミルトン。コンマ2秒差で前戦ウィナーのチームメイト、ジョージ・ラッセルが続いた。3番手はシャルル・ルクレール（フェラーリ）という結果だった。

アブダビGPは予選・決勝共に夕刻以降に行われるため、コンディションが大きく異る日中のフリー走行1/3はあまり大きな意味を持たない。オープニングセッションは晴天に恵まれ、気温33.8℃、路面温度47.5℃のドライコンディションでスタートした。

先の理由からあまり重要視されていない事もあり、シーズンに最低2回の消化が義務付けられている若手起用に向けて計7チームが非レギュラードライバーを起用した。

ニコラス・ラティフィに代わってウィリアムズFW44をドライブしたローガン・サージェントは開始30分を前にターン1へのブレーキングで激しくロックアップ。フラットスポットができた事でタイヤを1セット失ったものの、バリアとの接触は間一髪で避けた。

衝突を回避した事で無事に100km以上を走破。スーパーライセンスの追加点要件を満たして来季デビューに向けた歩みを更に一歩前に進め、同じマシンを駆るアレックス・アルボンから0.258秒遅れの15番手をマークした。

アルファタウリAT03での2度のプラクティス走行を経て今回、マックス・フェルスタッペンの代役としてレッドブルRB18をドライブしたリーアム・ローソンは、ピットボックスに上手く止まれずメカニックにクルマを押すよう頼む場面がありながらも、4番手につけた僚友セルジオ・ペレスに0.234秒差の5番手をマーク。またも存在感を見せつけた。

油圧のトラブルだろうか、ランド・ノリスに代わってマクラーレンMCL36をドライブしたパトリシオ・オワードはコースインと同時に「マシンに異常がある」と報告。2速に入れたままピットに戻るよう指示されたが、4分程を失ったのみですぐにコースに復帰し、レギュラードライバーのダニエル・リカルドから0.731秒遅れの18番手でクルマを降りた。

ミック・シューマッハに代わってハースVF-22での走行を担当したピエトロ・フィッティパルディはケビン・マグヌッセンに1000分の62秒と迫る17番手タイムを刻んだが、ピエール・ガスリー（アルファータウリ）とあわや交錯かという危険なシーンもあった。

来季計画が気になるロバート・クビサは、周冠宇に代わってアルファロメオC42をドライブ。バルテリ・ボッタスからコンマ4秒落ちの14番手をマークした。

フェラーリF1-75をドライブしたロバート・シュワルツマンは3番手ルクレールからコンマ5秒遅れの7番手、アルピーヌA522をドライブしたジャック・ドゥーハンはエステバン・オコンからコンマ5秒遅れの19番手という結果だった。

F2王者のフェリペ・ドルゴヴィッチは1.4秒遅れの20番手でヘルメットを脱いだ。同じアストンマーチンAMR22をドライブした引退レースのセバスチャン・ベッテルは6番手を刻んだ。

アブダビGPの2回目のフリー走行は日本時間11月18日(金)22時から1時間の日程で開催される。

2022年F1第22戦アブダビGPフリー走行1（FP1）リザルト

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