険しい表情でガレージへと向かうセルジオ・ペレス(レッドブル)、2022年9月3日F1オランダGP予選
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セルジオ・ペレス、F1モナコ予選での”故意クラッシュ”疑惑を受け釈明…一部発言には後悔

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セルジオ・ペレス(レッドブル)は、チームメイトのマックス・フェルスタッペンのタイム計測を妨害するために今年5月のF1モナコGP予選で故意にクラッシュしたとの報道を否定した。

F1サンパウロGPの最終ラップでフェルスタッペンは、ペレスを先行させて6位を明け渡すよう2度に渡って指示を受けたものの無視。チームからの命令に背いた事で一件はレース後に大きな波紋を呼んだ。

セルジオ・ペレス(レッドブル)をリードする僚友マックス・フェルスタッペン、2022年11月13日F1サンパウロGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

セルジオ・ペレス(レッドブル)をリードする僚友マックス・フェルスタッペン、2022年11月13日F1サンパウロGP決勝レース

チームオーダーを拒否した事についてフェルスタッペンは「理由がある」とだけ述べ、詳細を明らかにしていないが、ポルティエ(ターン8)のバリアに衝突したことでポール争いが不完全燃焼に終わったモンテカルロでの予選に再び注目が集まった。

事故当時、暫定3番手につけていたペレスはフェルスタッペンよりも前で決勝をスタートし、フェラーリ勢を抑えて優勝。フェルスタッペンは3位に甘んじた。

故意クラッシュはメディアの推測

RaceFansによるとペレスはアブダビでの最終戦を前に、モナコの予選でクラッシュが起きるのは常だとして「既に僕はターン1でもクラッシュしかけていたし、モナコでは誰もがミスを犯すものだ」と故意性を否定し、ターン1での遅れを取り戻すべく「ラップタイムを追求」した結果としてクラッシュに至ったのだと釈明した。

オランダのメディア関係者やBBCの報道では、ヘルムート・マルコとクリスチャン・ホーナーの両首脳が意図的なクラッシュがあったと認めたと伝えているが、チーム内で内部調査があったかどうかという事を含めてペレスは「メディアの推測に過ぎない。単に人々が噂を作り上げているだけだ」と一蹴した。

なお、フェルスタッペンがブラジルでポジションを明け渡さなかった事については「明らかに嫌な感じだったけど、すべて水に流せると思う」と語った。

「良い環境で仕事に取り組むこと、チームメイトとチームを信頼できること、それが僕のプライオリティだ」

”本性”発言については後悔

チームメイトからの「驚き」の順位返上拒否を経て、ブラジルでのレース後に無線を通して「本性が表れた」と語った事については、その場の勢いで口から出てしまったと後悔の念をのぞかせた。

ペレスはレースエンジニアのヒュー・バートからの無線を受け、フェルスタッペンにポジションを譲ったつもりであったが、フェルスタッペンは追い抜く際、そうした状況を伝えられていなかった。

「F1は凄く感情的なスポーツだし、ライブで自分の発言が公開されるスポーツなんてF1だけだ」として「レース後に言った色んな事について後悔してる」とペレスは語った。

「マックスとの関係は以前のような形に戻っているし、僕らもチームも誰もが前に進む準備ができている」

同じ日の会見の中でフェルスタッペンが「もし助けが必要な場面があればチームとしてそうするつもりだ」と述べ、アブダビでチームメイトをサポートする意思があると認めた事については「そうだね、彼にもチームにも頼れると思ってる」と答えた。

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