アウディF1チームは2026年のF1参戦に向け、スポーツ用品大手アディダスと複数年にわたる公式アパレルパートナーシップ契約を結んだと発表した。両ブランドの象徴である「四つのリング」と「三本のストライプ」を融合させ、パドック発のカルチャー創出を狙う。

今回の提携に基づき両者は、ドライバーやメカニック、エンジニアを含むチームメンバー全員に向けて、高いパフォーマンスを支えるための総合的なコレクションを共同開発する。日々の業務を最大限にサポートし、実戦の現場で能力を引き出す機能的な製品を展開する計画だ。

さらに次世代シーズン開幕前の2026年2月には、「adidas × Audi F1」コレクションとしてアパレル、フットウェア、アクセサリーを含む幅広い商品ラインを世界同時展開する予定だ。

アウディのCEOでザウバー・モータースポーツ取締役会会長を務めるゲルノート・デルナーは「アディダスとアウディは数十年にわたりトップスポーツで協力し、共有する価値観とパフォーマンスを通じて人々を鼓舞してきた。今回のパートナーシップは革新と頂点を目指すだけでなく、両ブランドの強みとビジョンを結集するものだ」とコメントした。

一方、アディダスのビョルン・グルデンCEOは「四つのリングと三本のストライプが2026年のパドックで交わることになる。モータースポーツにおける新たな章の幕開けだ」と語り、若い世代のファン層拡大への期待を示した。

またアウディF1チーム代表のジョナサン・ウィートリーは「このパートナーシップは、我々がF1グリッドに向かう上で大きな一歩を意味する。我々はレースを超えて、革新、スタイル、そして卓越性への飽くなき追求を通じてインパクトを与えるという共通の思いを抱いている」と強調した。