
アントネッリが逆転の初制覇、過度な電欠でヨーヨーレース復活。アロンソ接触 / F1イギリスGP 2026《スプリント》結果と詳報
2026年F1第9戦イギリスGPのスプリントが現地時間7月4日(土)にシルバーストン・サーキットで行われ、2番手スタートのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が逆転勝利を飾り、キャリア初のスプリント優勝を果たした。
前日の予選でポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、8周目までリードを維持するも、8周目にオーバーテイクモードを使うアントネッリにハンガー・ストレートで抜かれると、その後は反撃できず、2.745秒差の2位でフィニッシュした。
予選で6番手に沈んだランド・ノリス(マクラーレン)は、1周目を終えた時点で4つ順位を上げ、2番手まで浮上。その直後にメルセデスの2台にかわされ順位を落としたが、最終的にはトップから9.783秒差の3位でチェッカーを受けた。
電欠が招いたヨーヨーレースの復活
このスプリントの様相を決定づけたのは、シルバーストンのコース特性だった。エネルギー回生の機会が乏しく、1周を通してバッテリー残量が非常に厳しいこのサーキットでは、極端な速度差による「ヨーヨーレース」が復活した。
バッテリーを使い切ったマシンが失速し、後続がオーバーテイクモードで襲いかかる。フィールドの上から下まで、いたるところで順位が激しく入れ替わる展開となった。
この極端な速度差を背景に、あわや接触という場面も生まれた。アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)とリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)は、クラッシュ寸前の際どい攻防を演じた。一件は審議の対象となり、レース後にローソンに警告処分が科された。
3番手からスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、この乱戦の中で順位を落とした一人だった。6位に沈み、22台の中で2番目に多くのポジションを失った。
このレースでは、チェッカーフラッグが振られるまでに国際フィードに載ったドライバー無線が、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の1台のみにとどまる異例の事態となった。無線障害によるものか、それともエネルギー・マネジメントレースへの批判を覆い隠すためだったのか、その理由は明らかではない。
ラッセル王座争いで後退、ローソンが入賞圏締め括る
ジョージ・ラッセル(メルセデス)は4位に終わり、ランキングでの首位アントネッリとの差は43ポイントに拡大した。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)が5位、フェルスタッペンを挟んでオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が7位、そしてローソンが8位で最後のポイントを持ち帰った。
スプリント予選17番手のアレックス・アルボン(ウィリアムズ)は、パルクフェルメ下でサスペンションのセッティングを変更。ピットレーンからスタートし、18位でフィニッシュした。
アロンソ、接触転落も20位と挽回
アストンマーティン・ホンダは、この日も苦しい戦いを強いられた。バルテリ・ボッタス(キャデラック)を除く他車すべてがミディアムタイヤを履いてグリッドに着く中、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは最後方グリッドからソフトタイヤで発進するも、巻き返すことはかなわなかった。
今季ここまで1周目に順位を上げることの多かったアロンソだが、この日はターン3でセルジオ・ペレス(キャデラック)に右リアを引っ掛けられスピン。開始早々に最後尾へと転落した。
スチュワードはこの接触について、ペレスに「全面的な責任」があると結論づけ、10秒ペナルティを科す決定を下した。
その後アロンソは、ペレスがフロントウイングとタイヤの交換のために6周目にピットインしたことで21番手に上がり、9周目には僚友ストロールをかわして20番手まで浮上。この順位でフィニッシュした。
そのストロールは15周目にピットインし、ミディアムタイヤに交換した末、1周遅れの21位でフィニッシュした。
ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は13位でフィニッシュしたが、1周目のコップス(ターン9)でコースを外れて持続的なアドバンテージを得たと判断され、レース後に5秒ペナルティが科された。
その結果、ヒュルケンベルグは13位から15位へと降格し、代わってガブリエル・ボルトレート(アウディ)とオリバー・ベアマン(ハース)がそれぞれ13位と14位に昇格した。
全3ラウンド、計1時間が予定されるF1イギリスGPの公式予選は、日本時間7月4日(土)24時からシルバーストン・サーキットにて行われる。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2026年F1第9戦 イギリスGP スプリントリザルト
| Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 17 | 26:12.129 | 8 |
| 2 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 17 | +2.745s | 7 |
| 3 | 1 | ノリス | マクラーレン | 17 | +9.783s | 6 |
| 4 | 63 | ラッセル | メルセデス | 17 | +10.639s | 5 |
| 5 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 17 | +12.620s | 4 |
| 6 | 3 | フェルスタッペン | レッドブル | 17 | +16.550s | 3 |
| 7 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 17 | +17.551s | 2 |
| 8 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 17 | +30.233s | 1 |
| 9 | 6 | ハジャー | レッドブル | 17 | +30.953s | 0 |
| 10 | 41 | リンブラッド | レーシングブルズ | 17 | +35.110s | 0 |
| 11 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 17 | +40.273s | 0 |
| 12 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 17 | +41.026s | 0 |
| 13 | 27 | ヒュルケンベルグ | アウディ | 17 | +41.680s | 0 |
| 14 | 5 | ボルトレート | アウディ | 17 | +42.499s | 0 |
| 15 | 87 | ベアマン | ハース | 17 | +45.784s | 0 |
| 16 | 31 | オコン | ハース | 17 | +49.810s | 0 |
| 17 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 17 | +50.379s | 0 |
| 18 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 17 | +50.757s | 0 |
| 19 | 77 | ボッタス | キャデラック | 17 | +75.117s | 0 |
| 20 | 14 | アロンソ | アストンマーティン | 17 | +91.872s | 0 |
| 21 | 18 | ストロール | アストンマーティン | 16 | +1 lap | 0 |
| 22 | 11 | ペレス | キャデラック | 16 | +1 lap | 0 |
コンディション
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 23℃ |
| 路面温度 | 39℃ |
| 周回数 | 17 |
セッション概要
| グランプリ名 | F1イギリスGP |
|---|---|
| セッション種別 | スプリント |
| セッション開始日時 |
サーキット
| 名称 | シルバーストン・サーキット |
|---|---|
| 設立 | 1947年 |
| 全長 | 5891m |
| コーナー数 | 18 |
| 周回方向 | 時計回り |