
角田裕毅、6台抜きで再び逆転7位! 熾烈な2位争いを尻目にフェルスタッペン完勝 / F1アメリカGP 2025《決勝》結果と詳報
2025年FIA-F1世界選手権第19戦アメリカGPの決勝レースが現地10月19日、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催され、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾った。チームメイトの角田裕毅はスプリントに続き、見事な追い上げで7位入賞を果たした。
フェルスタッペンは前日のスプリント同様、スタートから一度も首位を譲らずにレースを完全支配。2位ランド・ノリス(マクラーレン)に7.959秒差をつけて優勝した。レース中はバーチャル・セーフティーカー(VSC)が1度導入された以外は大きな波乱もなく、全56周を通じて安定した展開となった。
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2025年F1アメリカGPドライバー別順位とタイヤ戦略表、2025年10月19日サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)
ノリスとルクレール、熾烈な2位争い
レースを通じて最も白熱したのは、2位をめぐる激しい攻防だった。トップ15の中で唯一、ソフトタイヤをスタートで選択したシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、開始直後のターン1で鋭く飛び出し、ノリスをかわして2番手に浮上した。
だが、13周目を過ぎるとタイヤの劣化が顕著となり、ペースダウンに苦戦。ノリスを背後1秒以内に抱えながらもディフェンスを続けたが、21周目のバックストレートでついにオーバーテイクを許す。この時点でフェルスタッペンは10.8秒のリードを築いていた。なおノリスは20周目、3回目のトラックリミット違反で黒白旗を受けた。
Norris gets it done on Leclerc in the braking zone 🔥
That's P2 for the McLaren! 🔀#F1 #USGP pic.twitter.com/TzktXDimps
— Formula 1 (@F1) October 19, 2025
その後、ルクレールは23周目に上位勢で最初にピットインし、ミディアムへ交換。9周後、ソフトに履き替えたノリスをアンダーカットして再び2番手に浮上した。ノリスはその後、ルクレールを猛追したが、15周を残して早くも「タイヤが終わった」と報告した。
だが、最終盤に向けて再びギアを上げ、激しい攻防の末に残り5周、ターン12でのブレーキング勝負でルクレールを攻略。2位表彰台に上がり、タイトル争いで貴重な3ポイントを上乗せした。
フェラーリ勢はルクレールが3位表彰台、ルイス・ハミルトンが4位に続いた。スプリントでのクラッシュ以降、調子を落とした選手権リーダーのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、1つポジションを取り戻すにとどまり、5位フィニッシュ。タイトル争いはさらに混沌としてきた。
アントネッリへの衝突でサインツDNF
事前のシミュレーションとは異なり、「ミディアム→ソフト」と繋ぐ1ストップ戦略が主流となったものの、幾つかの戦略が混在する興味深いレース展開となった。
全体としてはクリーンなレースとなったが、7周目には7位を争うカルロス・サインツ(ウィリアムズ)がターン15のイン側で仕掛け、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)と接触。深刻なダメージによりピットレーン手前でマシンを止めリタイアした。
追突されたアントネッリは、無線で一言、「なんてバカなヤツなんだ」と吐き捨て、13位でフィニッシュした。この件を受け、VSCが導入され、サインツには次戦での5グリッド降格ペナルティが科された。
Carlos Sainz is OUT after making contact with Kimi Antonelli! 💥
Here's what happened… 👇#F1 #USGP pic.twitter.com/OIIUH031CO
— Formula 1 (@F1) October 19, 2025
角田、再び7位入賞―攻めの走りで存在感
角田は、スプリントで見せた勢いをそのままに、決勝でも果敢な走りを披露した。スタート直後から積極的に仕掛け、1周目に3台をオーバーテイクして早くもポイント圏内に浮上。さらに3周目にはオリバー・ベアマン(ハース)をかわして9番手にポジションを上げ、7周目にはサインツとアントネッリの接触に乗じて7番手へと浮上した。
中盤に向けては堅実なペースを保っていたが、20周目前後からペースが明らかに低下。前方のジョージ・ラッセル(メルセデス)との差を徐々に広げられる展開となった。その後、30周目にソフトタイヤへ交換したもののペースは冴えず、35周目には再びベアマンに攻め込まれる。
ベアマンは角田のインを狙ったが、ブレーキングでラインを閉じられ、行き場を失ってグラベルに乗りスピン。ベアマンは無線で「ブレーキング中に動いた」と不満を漏らしたが、調査の対象とはならなかった。ベアマンは9番手に後退し、その隙を突いてニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)が8番手に浮上した。
Ollie goes for a spin! 😵💫
Bearman and Tsunoda get too close for comfort into Turn 15 👀#F1 #USGP pic.twitter.com/SObdG5gSKn
— Formula 1 (@F1) October 19, 2025
最終的に角田は、ヒュルケンベルグに4.535秒差まで迫られながらもポジションを守り切り、6位ジョージ・ラッセル(メルセデス)から19.258秒差の7位でフィニッシュ。スプリントに続く7位入賞を果たして存在感を示した。
ベアマンはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)を抑えて9位でフィニッシュした。
ハジャー、異例のトラリミ連発
予選でクラッシュを喫し、最後尾スタートとなったアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)は序盤からトラックリミット違反を連発。わずか6周目で3回目の警告を受け、黒白旗の対象に。16位でレースを終えた。
2025年F1第19戦 アメリカGP 決勝リザルト
| Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 56 | 1:34:00.161 | 25 |
| 2 | 4 | ノリス | マクラーレン | 56 | +7.959s | 18 |
| 3 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 56 | +15.373s | 15 |
| 4 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 56 | +28.536s | 12 |
| 5 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 56 | +29.678s | 10 |
| 6 | 63 | ラッセル | メルセデス | 56 | +33.456s | 8 |
| 7 | 22 | 角田裕毅 | レッドブル | 56 | +52.714s | 6 |
| 8 | 27 | ヒュルケンベルグ | ザウバー | 56 | +57.249s | 4 |
| 9 | 87 | ベアマン | ハース | 56 | +64.722s | 2 |
| 10 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 56 | +70.001s | 1 |
| 11 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 56 | +73.209s | 0 |
| 12 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 56 | +74.778s | 0 |
| 13 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 56 | +75.746s | 0 |
| 14 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 56 | +80.000s | 0 |
| 15 | 31 | オコン | ハース | 56 | +83.043s | 0 |
| 16 | 6 | ハジャー | レーシングブルズ | 56 | +92.807s | 0 |
| 17 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 55 | +1 lap | 0 |
| 18 | 5 | ボルトレート | ザウバー | 55 | +1 lap | 0 |
| 19 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 55 | +1 lap | 0 |
| NC | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 5 | DNF | 0 |
コンディション
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 28℃ |
| 路面温度 | 45℃ |
| 周回数 | 56 |
セッション概要
| グランプリ名 | F1アメリカGP |
|---|---|
| レース種別 | 決勝 |
| レース開始日時 |
サーキット
| 名称 | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ |
|---|---|
| 設立 | 2012年 |
| 全長 | 5516m |
| コーナー数 | 20 |
| 周回方向 | 反時計回り |