
ノリス「最も馬鹿げたルール」と痛烈批判、“3ストライク”が足枷に―F1トラックリミット運用の問題点
シャルル・ルクレール(フェラーリ)との激しい攻防の末、2位でフィニッシュした2025年F1第19戦アメリカGPを経て、ランド・ノリス(マクラーレン)がF1のトラックリミット(コース外走行)ルールの運用について痛烈に批判した。
“3ストライク”で縛られた攻めの走り
ノリスはレース序盤の20周目までに3度のトラックリミット違反を犯し、黒白旗による警告を受けた。あと1回の違反で5秒ペナルティが科される状況に追い込まれたことで、以降はリスクを抑えた走りを強いられた。
3回目の違反についてノリスは、「純粋にレースをしていた過程」での出来事であり、何のアドバンテージも得ていないと主張する。
「正直、あれは最も馬鹿げたルールの一つだと思う。“レースをしろ”って言うくせに、攻めすぎるとペナルティになるなんておかしいよ」
「アウト側から抜こうとして逆にシャルルに対してタイムを失ったのに、それでもストライクを食らった。レースという点で筋が通っていないし、あのせいでレースがやりづらくなったのは確かだ」
他車に押し出されるなど不可抗力でコースを外れた場合、スチュワードの裁量で違反を取り消すことができる。だが今回はノリスが自らコースを外れたと判断され、警告は有効とされた。
COTA特有の難しさも影響
今回のアメリカGPでは、全20台のうち16台が少なくとも1回はトラックリミット違反を記録した。ノーミスで走り切ったのは、リアム・ローソン、ニコ・ヒュルケンベルグ、カルロス・サインツ、そしてマックス・フェルスタッペンの4台だった。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は突風が吹き荒れることで知られ、特に決勝中はターン19で強い横風が断続的に吹く難コンディションだった。これによりクルマの空力バランスが乱れ、コースを外れるリスクが高まった。
ノリスもこの点を触れ、「風は一貫性がないし、常に限界ギリギリで走りながら、ミスをしないようにするのは本当に難しいんだ。実際、レース序盤に結構ミスをしてしまった」と語る。
「終盤はペナルティを避けるために慎重にならざるを得なかったけど、それでも取るべきリスクは取ったつもりだ」
前日のスプリントでは、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がターン12でフェルスタッペンをオーバーテイクしようとした際にコースを外れ、トラックリミット違反として記録された。この判定についてラッセルは不当と訴えていた。
2025年F1第19戦アメリカGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。
エルマノス・ロドリゲス・サーキットを舞台とする次戦メキシコGPは、10月24日のフリー走行1で幕を開ける。