赤旗4度の大混乱、角田に痛手―新人ハジャーがマクラーレン勢に次ぐ3番手 / F1日本GP 2025《FP2》結果と詳報

  • Published:

2025年F1第3戦日本グランプリ金曜2回目のフリー走行が4月4日に鈴鹿サーキットで行われ、オスカー・ピアストリが昨年のポールタイムを上回る1分28秒114の最速タイムを記録。僚友ランド・ノリスが0.049秒差の2番手につけ、マクラーレンがタイムシートの最上部を独占した。

注目のルーキー、アイザック・ハッジャー(レーシング・ブルズ)も鮮烈な走りを披露。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、僚友リアム・ローソン、ジョージ・ラッセル(メルセデス)を抑える3番手タイムをマークした。角田裕毅(レッドブル)はソフトタイヤでのフライングラップを走れず、18番手でクルマを降りた。

優勝候補のマクラーレンが速さを示した結果だが、このセッションは、週末の展開を占うにはあまりにも不完全な内容だった。

ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)の不可解なクラッシュに始まり、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)のグラベルストップ、さらには立て続けに芝生が燃えるという異例のトラブルが発生し、セッションは赤旗に次ぐ赤旗という展開。中断時間が重なったことで、各チームは予定していたロングランプログラムをほとんど消化できず、実質的な走行時間はわずか20分程度にとどまった。

結果、特に燃料を多く積んだ状態での走行データはほとんど得られず、タイヤの摩耗特性やデグラデーションに関する情報も不十分なままとなった。

加えて、レッドブル昇格を果たしたばかりで学習途上にある角田や、鈴鹿初走行となるルーキーたちにとっても、FP2の大半が失われたことは大きな痛手。貴重な習熟の機会を奪われる形となった。

レッドブルRB21で鈴鹿サーキットを走行する角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年4月4日(金) F1日本GPフリー走行Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルRB21で鈴鹿サーキットを走行する角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年4月4日(金) F1日本GPフリー走行

ドゥーハン、高速クラッシュで赤旗─A525は深刻な損傷

セッション開始8分、ドゥーハンが高速のターン1で激しくクラッシュし、1回目の赤旗が提示された。FP1を担当した平川亮からステアリングを引き継ぎ、今週末初めてコースに出た矢先の出来事だった。

ドゥーハンは、ほぼエンジン全開の状態でターン1へアプローチ。DRS(ドラッグ・リダクション・システム)は通常、ブレーキ操作で自動的に閉じる仕組みだが、アクセルオンの状態で突入した場合は手動での解除が必要となる。リアが突然流れたことから、DRSが開いたままだった可能性や、追い風の影響、フロアが底を打った可能性などが考えられる。

車体はコース外のバリアに激しくヒット。幸いにもドゥーハンは自力でマシンを降り、外傷はない模様だが、事故の衝撃は凄まじく、リアセクションは完全に破損した。ギアボックスの交換は確実で、場合によってはスペアシャシーの投入も考えられる。

アロンソがデグナー1でコースオフ、2回目の赤旗

セッション開始から34分、今度はアロンソがセクター1で全体ベストを記録した直後、高速右コーナーのデグナー1でコースアウトし、2回目の赤旗が提示された。

コーナー進入時に左フロントを芝に落としたことでマシンがオーバーステアを起こし、そのままグラベルに囚われてストップした。大きなクラッシュには至らなかったものの、車両回収のためセッションは一時中断された。

ハジャーが一時トップ、直後に3回目の赤旗

セッション残り19分で赤旗が解除され、再び走行が再開されると、ハジャーが1分28秒518という鮮烈なタイムをマークし、一時トップに立った。その後、マクラーレン勢がこのタイムを更新し首位に立った直後、再び赤旗が提示された。

3回目の赤旗は、コース脇の芝生が燃えるという極めて珍しい事態によるものだった。フロアと路面の接触によって発生した火花が乾いた芝に引火した可能性がある。

マーシャルによって迅速に消火が行われたが、その後、再び同様の事態が発生。4回目の赤旗が振られたところでセッション終了となった。


3回目のフリー走行は、日本時間4月4日(土)11時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2025年F1第3戦日本GPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:28.114 13
2 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:28.163 +0.049 12
3 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ・ホンダRBPT 1:28.518 +0.404 12
4 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1:28.544 +0.430 14
5 30 リアム・ローソン レーシングブルズ・ホンダRBPT 1:28.559 +0.445 13
6 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:28.567 +0.453 13
7 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:28.586 +0.472 14
8 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:28.670 +0.556 9
9 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:28.757 +0.643 13
10 55 カルロス・サインツ ウィリアムズ・メルセデス 1:28.832 +0.718 9
11 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:29.023 +0.909 11
12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ 1:29.062 +0.948 12
13 5 ガブリエル・ボルトレート ザウバー・フェラーリ 1:29.335 +1.221 13
14 31 エステバン・オコン ハース・フェラーリ 1:29.507 +1.393 13
15 87 オリバー・ベアマン ハース・フェラーリ 1:29.654 +1.540 10
16 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1:29.733 +1.619 13
17 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:29.978 +1.864 5
18 22 角田裕毅 レッドブル・ホンダRBPT 1:30.625 +2.511 12
19 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:30.845 +2.731 12
20 7 ジャック・ドゥーハン アルピーヌ・ルノー 1:31.659 +3.545 4

コンディション

天気晴れ
気温14℃
路面温度32℃

セッション概要

グランプリ名 F1日本GP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 鈴鹿サーキット
設立 1962年
全長 5807m
コーナー数 18
周回方向 時計回り

F1日本GP特集