
「何より嬉しい」とアルボン―角田の「姿勢」に感銘、一方でRBRとVCARBの”劇的な特性変化”に警鐘
元レッドブル・レーシング(RBR)のドライバーであり、現在はウィリアムズに所属するアレックス・アルボンが、リアム・ローソンの電撃降格と角田裕毅の昇格に言及。両者にエールを送ると同時に、レッドブルとレーシング・ブルズのマシン特性の“落とし穴”に警鐘を鳴らした。
ローソンに寄り添い、“元教え子”角田の姿勢に賛辞
アルボンは、かつてマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブルに在籍したが、成績不振により2020年末にシートを失った経験を持つ。こうした背景から、開幕からわずか2戦でシートを失ったローソンの境遇に、特別な思いを寄せているようだ。
レッドブル史上最短での降格となったローソンについて、アルボンは鈴鹿で「正直、リアムにとって厳しい判断だったと思う。彼は数戦でなかなか結果が出なかったけど、それって時間がかかるものだからね」と擁護した。
また、「今は、あのクルマ(RBR)が簡単には乗りこなせないってことが理解されてきたように思う。僕が初めて乗った時もそうだった」と述べ、レッドブルのマシンの難しさを知る者としてローソンの苦戦に理解を示した。
一方で、かつて自身がF1浪人時代にドライバーコーチを務めた相手であり、グリッド上の友人でもある角田のチャレンジング・スピリッツにあふれる姿勢を高く評価した。
「ユーキがこの挑戦を心から楽しんでいることが何より嬉しい。彼の姿勢は本当に正しいと思う。『自分ならできる』っていう気持ちで臨んでるように見える」と称賛し、エールを送った。
真逆なRBRとVCARB「ウィリアムズとの差以上」
特に注目すべきは、レッドブルとその姉妹チームであるレーシング・ブルズのマシン特性の違いに関するアルボンの指摘だ。
両チームのマシンはコンポーネントの共有率が高く、しばしば、「クローン」と揶揄されることもあるが、曰くその特性は真逆だという。
「僕自身の経験から言えば、あのクルマはRB(レーシング・ブルズ)のマシンとかなりバランスが違う」とアルボンは指摘する。
「一方はかなりのフロントリミテッド(VCARB)で、もう一方はかなりのリアリミテッド(RBR)っていう真逆のバランスだから、RBからレッドブルに乗り換えると、すごく大きなギャップを感じるんだ」
「むしろ、ウィリアムズからレッドブルに乗り換えるよりも、その差は大きいかもしれない」と続け、ローソンがその特性差に苦しんだ可能性を示唆しつつ、角田が同じように苦戦する可能性に言及した。
ローソン、速攻復調もあり得る?
アルボンはまた、より扱いやすいVCARBに戻ることで、ローソンが復帰初戦の鈴鹿ですぐに復調する可能性も十分にあると予想した。
「どういう視点で物事を見るかによると思うけど、リアムにはすぐにでも復活する可能性があると思う。逆にユーキにとっては、レッドブルのマシンでもやれるってことを証明するチャンスだ」
「リアムは、これまで良い結果を残してきたチームに戻るわけだし、今のレッドブルよりも自分に合ったバランスのマシンに乗れると思う。慣れてるクルマだし、きっとやりやすいはずだ」
「いろんな声が飛び交ってるけど、正直、僕もどうなるか楽しみにしてるんだ」