夜のバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するカーリンの角田裕毅
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F2サクヒール:角田裕毅、激戦制してポール・トゥ・ウイン! F1デビュー当確…ライセンス発給要件達成の見通し

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今季最後となるフューチャーレース、FIA-F2選手権最終第12戦サクヒールのレース1が12月5日(土)にバーレーン・インターナショナル・サーキットのアウタートラックで行われ、角田裕毅(カーリン)がポール・トゥ・ウインを飾った。佐藤万璃音(トライデント)は17位。

角田裕毅はスタート直後、ニキータ・マゼピン(ハイテック)とロバート・シュワルツマン(プレマ)に先行を許し3番手に後退。背後には4番手に浮上したフェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)を抱えた。4台はコース上でのオーバーテイクやタイヤ戦略などで順位を入れ替えながら、最後まで激しい攻防を演じた。

終盤を迎え、ラップリーダーのマゼピンとの間でサイド・バイ・サイドを演じていた角田裕毅は、44周目のターン1で見事なオーバーテイクを披露。そのままトップチェッカーを受けた。

なおレース終盤のマゼピン追い抜きの際にトラック外に出てアドバンテージを得た可能性があるとして、角田裕毅は審議に掛けられたものの、スチュワードは非はないと判断。逆に3位のニキータ・マゼピンにペナルティを科す裁定を下し、来季のハースF1ドライバーは9位に降格した。

ポールポジションの4点と優勝の25点を加えた事に加えて、クリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)、ルイ・デレトラズ(チャロウズ)、周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)が下位に沈んだ事から、角田裕毅はポイントランキング3位に浮上しただけでなく、レース2を前に年間4位以上を確定させた。

これは来年のアルファタウリ・ホンダでのF1デビューに向けて必要となるFIAスーパーライセンスの発給要件を満たすもので、デビューが確実な情勢となった。

レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、スーパーライセンス発給要件を満たす限り、角田裕毅をアルファタウリ・ホンダでデビューさせる意向を明らかにしており、2021年のF
1デビューは事実上確定したものと見られる。レース後のパルクフェルメには角田裕毅の健闘を称えるマルコの姿があった。

この日のトップチェッカーに安堵したのは角田裕毅だけではない。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表曰く、アルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表は「角田裕毅のパフォーマンスのゾッコン」との事で、仮にスーパーライセンスが取得できず「プランB」に切り替えざるを得なくなれば「彼にとって大問題だ」としていた。

なお、ポイントリーダーのミック・シューマッハ(プレマ)は、予選でのロイ・ニッサニー(トライデント)との接触が響き、グリッド後方18番手からのスタートを余儀なくされたが、怒涛の反撃で7位フィニッシュを果たした。逆転チャンピオンを目指すカラム・アイロット(ユニ・ヴィルトゥオーシ)は6位だった。

動画:F2サクヒール Race 1

Pos No Driver Team Laps Gap
1 7 角田裕毅 カーリン 48
2 3 周冠宇 ユニ・ヴィルトゥオーシ 48 5.613
3 24 ニキータ・マゼピン ハイテック 48 6.28
4 15 フェリペ・ドルゴヴィッチ MPモータースポーツ 48 6.655
5 21 ロバート・シュワルツマン プレマ 48 7.438
6 4 カラム・アイロット ユニ・ヴィルトゥオーシ 48 8.143
7 20 ミック・シューマッハ プレマ 48 10.339
8 8 ユアン・ダルバラ カーリン 48 11.818
9 2 ダン・ティクタム ダムス 48 14.64
10 12 ペドロ・ピケ チャロウズ 48 17.511
11 5 マーカス・アームストロング ARTグランプリ 48 17.789
12 11 ルイ・デレトラズ チャロウズ 48 19.374
13 16 アルテム・マルケロフ HWA 48 31.999
14 9 ラルフ・ボスチャング カンポス 48 34.388
15 14 ジュリアーノ・アレジ MPモータースポーツ 48 35.082
16 25 ルカ・ギオット ハイテック 48 38.113
17 23 佐藤万璃音 トライデント 48 39.059
18 17 テオ・ポルシェール HWA 48 41.719
19 1 ショーン・ゲラエル ダムス 48 45.847
20 22 ロイ・ニッサニー トライデント 48 50.305
21 6 クリスチャン・ルンガー ARTグランプリ 48 59.292
22 10 ギリェルメ・サマイア カンポス 47 1 LAP

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