伊ファエンツァのアルファタウリ・ホンダのファクトリーでエンジニアと打ち合わせを行う角田裕毅copyright Red Bull Content Pool

角田裕毅の2021年F1昇格は既に内定か、レッドブル「ライセンス取得のために必要なポイントを稼ぎさえすれば良い」

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角田裕毅の来季アルファタウリ・ホンダでのF1デビューは既に内定していると言って良い状況にあるようだ。レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、FIAスーパーライセンスのために取得に必要となるポイントを稼ぎさえすれば、”計画”を実行に移す意向を明らかにした。

今季のF1グリッドに付くレッドブル系の4名のドライバー達はいずれも来季の契約を有しているが、ピエール・ガスリーのチームメイトとしてアルファタウリ・ホンダAT01を駆るダニール・クビアトの将来を危ぶむ声は大きく、若手ドライバーにシートを奪われるとの見方が有力だ。

20歳の日本人ドライバーはホンダとレッドブル双方の支援を受けているが、レッドブルが主導するジュニアドライバー育成プログラムには角田裕毅の他にも多くの才能ある若手がひしめいており、その中にはリアム・ローソンやユーリ・ヴィップスといった未来を嘱望される実力派がいる。

エストニア出身のヴィップスは角田裕毅と同じ20歳で、F3を経て昨年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の最終鈴鹿にTEAM MUGENから参戦。今季は負傷したショーン・ゲラエルに代わってダムスからFIA-F2選手権に途中参戦し、エストニア人として初めてF2の表彰台に上がっている。

ニュージーランド出身のローソンは、昨年のトヨタ・レーシングシリーズで王座を獲得。今季はこれと並行してハイテック・グランプリからFIA-F3選手権に参戦し、シュピールベルク、シルバーストーン、ムジェロでの優勝3回を達成してランキング5位を獲得した。

いずれも勢い溢れる次世代のトップドライバー候補だが、来季F1デビューの可能性があるのは角田裕毅のみだ。

ドライバー人事を一手に引き受けるヘルムート・マルコは独Skyとのインタビューの中で、ヴィップスやローソンが候補者となるのは「少なくとも1年先の話」であるとして、「今のところ、F1シートの候補となるドライバーは1人しかいない。それは角田裕毅だ。彼はアルファタウリでのドライブが計画されており、後はスーパーライセンスに必要なポイントを獲得しさえすれば良い」と語った。

角田裕毅がF1出走要件であるスーパーライセンスを取得するためには、今季F2でランキング4位以上を獲得するか、あるいは、5位の場合はF1フリー走行に出走することで条件を満たす事が可能となるものと見られる。角田裕毅は現在ランキング3位につけており、デビューの夢を実現できるかどうかは全て、残り2ラウンド4レースの自身の成績に懸かっている。

ヘルムート・マルコは来季のドライバーラインナップについて、11月15日に決勝が予定されている第14戦トルコGPの週末までに「ハッキリさせたい」としており、F1第13戦エミリア・ロマーニャGP後にはイモラで角田裕毅のF1テストを行う予定となっている。

なお、2021年のレッドブル・ホンダのシートに関しては、アレックス・アルボンが現在の立場を維持できるのかどうかに注目が集まっているが、ヘルムート・マルコは「もしアルボンが成長を続け、改善を続けることができれば、彼が2021年の候補となる。彼は高速コーナーでマックスと同等レベルの速さを示している。彼が不釣り合いに多くのタイムを失うコーナーは1つか2つのみだ」と述べ、アルボン残留を示唆した。

ただし「もしアルボンが我々の期待に応えてくれないのであれば、我々はチームの外に目を向けなければならない」とも述べ、この場合には「ペレスとヒュルケンベルグという2人の候補が浮上する」と語った。