レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、モンツァのガレージ内にて
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フェルスタッペン、Hondaのスペック4を初体験「確実に進化、パワーも向上」

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F1第14戦イタリアGP初日プラクティスを終えたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、ホンダRA619Hのスペック4パワーユニットについて「確実に進化」「パワーの向上も感じられる」と評価した。

ホンダF1は前戦ベルギーGPでスペック4を初投入したものの、母国ファンが多く駆けつける事もあって、フェルスタッペンとピエール・ガスリーに関しては投入を見送っていた。そして今回、優勝が期待できるシンガポールGPを前に、両者にアップグレード版エンジンを搭載。フェルスタッペンは初めて新型エンジンを走らせた。

ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターは、モンツァでの決勝レースで全4台がスペック4を走らせる予定だとしており、予選が行われる明日以降も、初日に封を切った最新型エンジンが使われる見通しだ。

スペック4は今季型エンジンの集大成と呼べる代物で、今シーズン中のアップグレード規模としては最大級とみられている。欧州メディアも関心を寄せており、20馬力相当のゲインがあるとの予測が飛び交う他、フェラーリは別としても、メルセデスに匹敵する馬力を発揮しているとの報道もある。

フェルスタッペンはドライコンディションの中で行われた午後のプラクティスで、トップタイムを刻んだシャルル・ルクレール(Ferrari)からコンマ3秒遅れの5番手タイムを記録。トウに頼らない単独でのクイックラップで有望なタイムを刻んだ。

Hondaのスペック4を初体験「確実に進化、パワーも向上」

マックス・フェルスタッペンFP2: 5位, FP1: 7位

少し厄介なコンディションではあったけど、マシンかなり上手く機能していたし、割と苦手なコースでかなり高い競争力を示せたし、良い一日だったと思う。モンツァでは、前のマシンのスリップの有無によってタイムが大きく変わるから、実際の速さを計るのは難しいけど、僕のファステストラップは単独で走っていた時のものだから、良い感じだと思う。

ホンダの新しいパワーユニットは、間違いなく大きく前進していると思うし、パワーが向上しているのも感じられた。ペナルティのために決勝が後方スタートになるから、予選で全力を出す事はないけどね。

ロングランのペースは良いし、どんなコンディションであってもクルマの感触は凄く良く走りやすかったから、この点は本当に励みになる。僕としては日曜のレースでは雨の可能性が高くなっていますが、ドライでも競 争力があるので、レースを楽しもうと思います


初日をトップで締め括ったのは地元フェラーリのシャルル・ルクレール。2番手メルセデスのルイス・ハミルトンを100分の7秒差で退けた。3番手にはコンマ2秒遅れでセバスチャン・ベッテルが続いた。

2019年F1イタリアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月7日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってモンツァ・サーキットで開催される。

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