ホンダのスペック4エンジンの性能向上は「著しい」とレッドブル
ホンダの2019年型F1パワーユニット「RA619H」のスペック4が、遂に4台全てに搭載された。前戦ベルギーGPの予選と決勝でスペック4を走らせたのはダニール・クビアトのみとあって、その真価は未だベールに包まれている。
今回の交換によってマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーにはグリッド降格が科せられるため、両者はモンツァでの予選を全力で戦う事はない。よって、残されたアレックス・アルボンとクビアトの予選パフォーマンスに注目が集まることになる。
20馬力のゲインとも囁かれているが、ホンダのスペック4は具体的にどの位の性能向上を果たしているのだろうか? レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、具体的な数値を語ろうとはしなかったものの「著しい改善」と表現した。
「スペック4エンジンは約束されていたものをもたらしている」とヘルムート・マルコ。ドイツメディアのインタビューに対してこのように答えた。「ウイングレベルの調整も上手く機能しているように見えるし、全体として我々はモンツァでの状況に満足している」
今回初めてスペック4を走らせたフェルスタッペンは「確実に進化しており、パワーの向上も感じられる」と語り、ホンダの渾身作を評価している。
予想通り日曜日のモンツァが雨になれば、フェルスタッペンはピットレーンスタートを選択することで、パルクフェルメ規定を破り、雨用のセットアップへと変更する事ができる。もしもこのような状況が訪れる事になれば、今年のヨーロッパラウンドは、驚きの結末を迎える事になるかもしれない。
ヘルムート・マルコは「フェラーリは予選トリムで遥か先に行くだろうが、スパで見られたように、彼らのレースペースはそれほど優秀とは言えないはずだ」と語り、決勝に逆転のチャンスがあるとの考えを示した。