レッドブルが異次元の速さを披露!トロロッソ・ホンダは6位と絶好調 / F1メキシコGP《FP2》結果とダイジェスト
グランプリ初日を迎えたエルマノス・ロドリゲス・サーキット。2018年F1第19戦メキシコGP金曜2回目のフリー走行が現地10月26日に行われ、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが1分16秒720を記録。FP1に引き続き最速を連取し、初日をトップで締め括った。
コンマ1秒遅れで2番手につけたのはチームメイトのダニエル・リカルド。レッドブルが頭ひとつ飛び抜ける異次元の速さを見せつけた。一発の速さもさることながら、ハイパーソフトタイヤでのロングランペースも印象的で、コンスタントに12秒台。付け入る隙はないかに思われたが、セッション残り10分のところで悪夢に襲われた。
快調にホームストレートをかっ飛ばしていたフェルスタッペンが、ブレーキングの際に失速。前戦アメリカGPでリカルドのマシンに発生したバッテリー関連の不具合と同じトラブルであろうか。突如マシン全体の電源が失われた。これによりセクター1はイエローフラッグ。驚異的なペースを示した一方で、大きな懸念材料を抱える事となった。
レッドブルに続き3番手を記録したのはルノー・スポールのカルロス・サインツ。フェルスタッペンからは1.2秒と大きく遅れたものの、フェラーリ&メルセデスのトップチームを抑えて堂々のパフォーマンスを披露した。4番手にはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。5番手にはニコ・ヒュルケンベルグが続き、ルノー勢が驚きのスピードを見せつけた。
トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートレーがトップから1.326秒落ちの6番手と絶好調。FP1で刻んだ9番手タイムに続いて、予選と決勝に向けて有望なパフォーマンスを示した。エンジン交換のために午前のセッションで走行わずか2周に終わったピエール・ガスリーは、ハートレーから遅れること0.986秒の14番手に終わった。
フランツ・トスト代表から「更なる入賞なくして契約更新なし」と言い渡されたハートレーは、1セットしかない空力アップグレードを巧みに操り2セッション連続で印象的なタイムを連発。チームメイトを大きく退けてみせた。
午前のFP1に引き続き、午後の現地メキシコシティも晴れ渡る青空に恵まれ、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温24℃、路面46℃のドライコンディションでスタートした。午前中はまばらであった観客も一気に数を増し、フォル・ソルのスタジアムセクションを囲むグランドスタンドには、母国の英雄セルジオ・ペレスの勇姿を見ようと、多数の地元ファンが詰めかけた。
チャンピオンシップ両部門のタイトルに王手をかけるメルセデスAMG勢は、ルイス・ハミルトンが7番手、バルテリ・ボッタスが9番手に留まり、トロロッソ・ホンダやルノーの後塵を拝す結果に終わった。ハミルトンは日曜のレースを7位以上でフィニッシュしさえすれば、選手権2位のベッテルのリザルトに関わらず、自身5度目のタイトルを手にする事になる。
メキシコグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間10月27日(土)24時から、公式予選は同27時からエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される。
2018年F1第19戦メキシコGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:16.720 | 21 | |
2 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:16.873 | +0.153 | 32 |
3 | 55 | サインツ | ルノー | 1:17.953 | +1.233 | 35 |
4 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:17.954 | +1.234 | 42 |
5 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:18.046 | +1.326 | 36 |
6 | 28 | ハートレー | トロロッソ | 1:18.061 | +1.341 | 35 |
7 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:18.100 | +1.380 | 40 |
8 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:18.133 | +1.413 | 42 |
9 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:18.140 | +1.420 | 40 |
10 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:18.167 | +1.447 | 24 |
11 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:18.485 | +1.765 | 24 |
12 | 8 | グロージャン | ハース | 1:18.733 | +2.013 | 39 |
13 | 16 | ルクレール | ザウバー | 1:19.024 | +2.304 | 39 |
14 | 10 | ガスリー | トロロッソ | 1:19.047 | +2.327 | 36 |
15 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:19.096 | +2.376 | 30 |
16 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:19.219 | +2.499 | 25 |
17 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:19.322 | +2.602 | 41 |
18 | 35 | シロトキン | ウィリアムズ | 1:19.335 | +2.615 | 37 |
19 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:19.543 | +2.823 | 31 |
20 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:19.670 | +2.950 | 35 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 24℃ |
路面温度 | 46℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1メキシコGP |
---|---|
セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | エルマノス・ロドリゲス・サーキット |
---|---|
設立 | 1962年 |
全長 | 4304m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |