エルマノス・ロドリゲス・サーキットのスタジアムセクションを走行するトロロッソ・ホンダSTR13、F1メキシコGP 2018年10月27日
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フェルスタッペンが最速3連チャン!選手権の役者もカムバック、ホンダは8位 / F1メキシコGP《FP3》結果とダイジェスト

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2018年F1メキシコGP土曜3回目のフリー走行が現地10月27日に行われ、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが1分16秒284を記録し、3回のプラクティスの全てでトップタイム。公式予選に向けて最速を刻んだ。

2番手にはトップから0.254秒遅れでメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、3番手にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが同0.282秒落ちで続き、前日の走行で振るわなかった役者2名がカムバックした。

ダニエル・リカルドはチームメイトから0.744秒遅れの4番手。優勝候補レッドブルは初日に続き依然として力強いパフォーマンスを示したものの、2台のRB14には揃ってハイブリッドシステムのバッテリー充電に関連するトラブルが発生。チームは2時間後に控える予選までの復旧を急ぐ。

グランプリ2日目を迎えたエルマノス・ロドリゲス・サーキットは直前の雨のためにウェットパッチが点在。予選結果を占うセッションはどんよりとしたくもり空の下、降水確率20%、気温15℃、路面18℃のウェットコンディションでスタートした。

レーシングライン上は基本ドライであったものの、コーナーのイン側などにかなりの数の水溜りがあり、システムチェックのために数台がコースに出た事を除いて、セッション前半は殆ど走行がない状況が続いた。精力的に走り始めたのはセッション残り30分以降。まずはマクラーレンのフェルナンド・アロンソがスリックの桃色ハイパーソフトタイヤを履いてコースイン。初めてタイムを計測すると、これにピエール・ガスリーが続きコース上が活気づき始めた。

セッション残り15分のところでは、メルセデスのバルテリ・ボッタスが最終スタジアムセクションでマシンストップ。チームに対して無線でハイドロリック関連のトラブルと伝えた。マシン撤去のためにコース上にはVSCがコールされ一時走行が制限。ボッタスはノータイムに終わったハースのケビン・マグヌッセンを20番手に従える19番手でセッションを終えた。

トロロッソ・ホンダ勢は、FP1でまともに走れなかったピエール・ガスリーが精力的に走り込み、20台中最も多い16周を走破。1分17秒525を記録し8番手につけた。ブレンドン・ハートレーはアタックラップの際にセクター2で大きく遅れた結果、ガスリーから1.1秒落ちの16番手でマシンを降りた。

初日を3-4で終えパドックを混乱させたルノー・スポール勢は、カルロス・サインツが7番手、ニコ・ヒュルケンベルグが10番手と、悪くないながらも”普通”のポジションに落ち着いた。ミッドフィールド最速はアルファロメオ・ザウバーのシャルル・ルクレール。5番手キミ・ライコネンに対して100分の1秒差と迫った。

シーズン19戦目のF1メキシコグランプリ公式予選は、日本時間10月27日(日)27時からメキシコシティ市街地に位置するエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われる。

2018年F1第19戦メキシコGPフリー走行3(FP3)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:16.284 9
2 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:16.538 +0.254 9
3 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:16.566 +0.282 11
4 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:17.028 +0.744 7
5 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:17.045 +0.761 16
6 16 シャルル・ルクレール ザウバー・フェラーリ 1:17.059 +0.775 13
7 55 カルロス・サインツ ルノー 1:17.336 +1.052 11
8 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:17.525 +1.241 16
9 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:17.565 +1.281 14
10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:17.623 +1.339 10
11 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:17.731 +1.447 10
12 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:17.819 +1.535 10
13 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:18.145 +1.861 10
14 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ルノー 1:18.445 +2.161 15
15 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ルノー 1:18.548 +2.264 11
16 28 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 1:18.637 +2.353 10
17 35 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ・メルセデス 1:18.669 +2.385 9
18 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:18.698 +2.414 8
19 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:18.839 +2.555 5
20 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1

コンディション

天気曇り
気温15℃
路面温度18℃

セッション概要

グランプリ名 F1メキシコGP
セッション種別 フリー走行3
セッション開始日時

サーキット

名称 エルマノス・ロドリゲス・サーキット
設立 1962年
全長 4304m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1メキシコGP特集