マクラーレン、W入賞で選手権4位を盤石に…ルノー振り切る「チームワークの賜物」F1アメリカGP《決勝》
コンストラクターズ4位を巡る熾烈な攻防を繰り広げるマクラーレンとルノー。F1第19戦アメリカGPを終えての両者のギャップは38点差。マクラーレンが選手権4位の座を盤石なものにしつつある。
ダニエル・リカルドは中団最上位となる6位入賞で8ポイントを獲得。ルノーは、9位ニコ・ヒュルケンベルグの2点と合わせて10点の大量得点を稼ぎ出したものの、マクラーレンはランド・ノリスが7位、カルロス・サインツが8位と、こちらもダブル入賞を果たし、同じくトータル10得点を加算。ポイント差変わらず、残りレースのカウントダウンのみが一つ進んだ。
アンドレアス・ザイドル代表は、アメリカGPで手にした10ポイントについて「コンストラクターズ選手権4位の争いにおいて極めて重要」だとコメント。現場のメカニックとエンジニアリングチーム、ドライバー、そしてファクトリーの全てを合わせたチームワークの賜物だとして、部下の労をねぎらった。
マクラーレン:F1アメリカGP決勝
カルロス・サインツ決勝: 8位, グリッド: 7番手
今日はチームとして良い仕事ができた。2台揃って計10ポイントを持ち帰れたからね。チームの皆を祝福したい。個人的にはもっと良い結果を出せた可能性もあったとは思うけど、スタート後にターン1に向かう際に当たられたせいでレースが台無しになってしまった。
ハードタイヤに履き替えて1ストップにしたおかげで、第2スティントは本当に長かったけど、ペースは問題なかったし、何とか8位を確保できた。全体として前向きな週末になったし、次のブラジルではもっと良い結果を出したい。
ランド・ノリス決勝: 7位, グリッド: 8番手
チームにとっても僕にとっても良いレースになったよ! スタートで上手く蹴り出せたおかげで、最初の数コーナーを通過して5番手に上がれた。この部分は僕らの強みだし、今回も良い仕事ができたと思う。
その後はキツい展開が続いて、特にソフトを履いていた第1スティントがタフだった。ある程度予想していたことではあるけど、同じタイヤを履いていたダニエル(リカルド)と比べて、僕の方はかなり辛かった。
その後はハードに履き替えて、ピットアウト後にダニエルに接近した。頑張ってタイヤのマネジメントに取り組んだ。ダニエルの方はそんなにプッシュしていたわけじゃなかったから、彼のミスを誘って追い抜けるかどうかを確認するために、僕の方からプッシュしてみたんだけど、彼はミスをせず、ひたすらペースコントロールしてるだけだった。
その後、もう一度ピットインしてミディアムに履き替え、2ストップ戦略に切り替えることにした。これはかなり上手くいった。第3スティントでは何度かオーバーテイクできて楽しかった。現場とファクトリーとみんなの懸命の仕事に心から感謝してる。
2019年F1第19戦アメリカグランプリ決勝レースでは、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがポール・トゥ・ウインを果たしたが、圧倒的なポイント差でランキングをリードするルイス・ハミルトンが2位でフィニッシュし、自身6度目のワールドチャンピオンを獲得した。3位表彰台にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが滑り込んだ。