ヘルメットを脱ぐレッドブル・ホンダのピエール・ガスリー、F1イギリスGP初日プラクティスにて
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“今季最高の金曜日”を過ごしたピエール・ガスリー「まだ上を狙える!」F1イギリスGP《初日》

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レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、7月12日(金)に行われたF1第10戦イギリスGPのプラクティス1で全体ベストを記録。午後のFP2ではフェラーリとメルセデスに先行を許すも5番手につけ、両セッションでチームメイトを上回り、今季ベストパフォーマンスを記録した。

ガスリーは過去9戦に渡ってフェルスタッペンに大きな遅れを取り、各方面からの厳しい批判に甘んじてきたが、この日の印象的なパフォーマンスはそれを黙らせるに十分なものであった。最速を刻んだメルセデスのバルテリ・ボッタスとの差は0.517秒。対してフェラーリ勢最上位のシャルル・ルクレールとのギャップは0.32秒と、ライバルを射程に捉えた。

レッドブルは今週末、前戦オーストリアでマックス・フェルスタッペンのみが使用していた新型フロントウイングを、ガスリーのマシンにも投入。バランスが改善したRB15はアンダーステアに見舞われることもなく着実に前進し、タイヤを適正なウインドウに入れ込む事が容易になった。

好調な滑り出しを見せたガスリーだが、真価が問われるのは土曜と日曜。フリー走行でタイムシート上位につけてもチャンピオンシップポイントは得られない。セッションを振り返ったガスリーは「まだ初日だから大騒ぎして喜んだりはしない」と冷静な素振りを見せつつ、「ポテンシャル的には更に上を狙える」と自信をのぞかせた。

ガスリー:F1イギリスGP初日

ピエール・ガスリーFP2: 5位, FP1: 1位

本当に良い1日だったし、今シーズンで最高の金曜日にだった。嬉しいよ。オーストリアでのレースを終えて幾つか変更を加え、自分をステップアップさせるための計画を立ててきた。FP2ではラップを完璧にまとめられたわけじゃなかったから改善できる部分はまだあるし、潜在的にはもう少し上のタイムが狙える状況だけど、全体としては満足してる。

今日はまだ初日だから大騒ぎして喜んだりはしないけど、この方向性で前に進んでいきたい。大切なことは、明日の予選のように、ここぞという時にミスをしないでパフォーマンスを発揮する事だ。それでも、今日はこれまでよりもずっと良い感触を得ることが出来て満足してる。

ここは高速サーキットだから、今日みたいに風が吹くとマシンバランスがコーナー毎に変わってしまい難しい状況になってしまうけど、それは僕だけじゃなくて誰にとっても同じ事さ。


初日をトップで締め括ったのはバルテリ・ボッタス。2番手には100分の7秒差でルイス・ハミルトンが続き、メルセデスが1-2体制を築いた。3番手はスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールという結果となった。

2019年F1イギリスグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間7月13日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってシルバーストン・サーキットで開催される。

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