フルウェット・タイヤを履いて雨のイスタンブール・パーク・サーキットを走行する2台のアルファタウリ・ホンダAT01、2020年F1トルコGP決勝レースにてcopyright Red Bull Content Pool

アルファタウリ・ホンダ:11戦ぶりの無得点「完全に道に迷った」コンスト6位は絶望的…レース前にはPU交換巡る混乱も

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2020年F1第14戦トルコGP決勝レースに挑んだアルファタウリ・ホンダは、ダニール・クビアトが12位、ピエール・ガスリーが13位に終わり、”トロロッソ”からのチーム名改称後としては11戦ぶり、2度目のノーポイントゲームに終わった。

コンストラクターズ選手権6位を争うライバルのフェラーリは、セバスチャン・ベッテルが3位、シャルル・ルクレールが4位でフィニッシュしており、アルファタウリ・ホンダとのギャップを一気に41点差にまで広げた。残り3レースでの逆転は極めて厳しい状況となった。

Pos Driver Team Laps Time PTS
12 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 57 +1 lap 0
13 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 57 +1 lap 0

ドライコンディションに恵まれた初日セッションはいずれもトップ7を堅持。中団グループから抜きん出る速さを見せていたが、路面がウェットとなって以降はセットアップの方向性を見失い、速さを失った。フランツ・トスト代表は「完全に道に迷ってしまった」との表現で落胆を吐露した。

これはフルウェットでグリッドに着いたレースでも変わらず、オープニングラップで大きくポジションを上げる事に成功したまでは良かったが、その後は全くペースが上がらず仕舞いに。序盤での対フェラーリ比較で見ると、1周あたり3.5秒近く遅れを取っていた。ただその一方で、ドライ寄りの路面となったレース終盤はフェラーリと遜色ないペースを刻んだ。

レース前には混乱があった。成績が奮わなかった予選を終えて、チームはガスリーのパワーユニット一式を交換すべく国際自動車連盟(FIA)に対して申請を提出。許可を得た。だが交換のためにマシンをバラしたのみで、実際にPUを交換する事はなかった。

これに関して、FIAテクニカルデリゲートのジョー・バウアーがパルクフェルメ違反の疑いがあるとしてスチュワードに調査を進言。デレック・ワーウィックら4名からなるスチュワードは、パルクフェルメ違反ではなくPU交換規定違反を認定し、ガスリーに最後尾スタートを命じた

一体何が起きていたのか?

トスト代表によると、今回搭載していたのはポルティマオで火災に見舞われた際の個体との事で、ガスリーの予選結果が奮わなかった事を受けて、残りのシーズンでリスクを負わずに済むようにFIAに交換を申請したのだという。

しかしながらその後、マクラーレンの2台が予選中のインシデントによって各々グリッド降格ペナルティが科された事で、ガスリーは繰り上がり13番グリッドとなる事が決定。そのためチームは、PU交換を行いグリッド後方からスタートするよりも、古い個体を継続する方が好ましいと判断してFIAにその旨を伝えたが、スチュワードはこれを認めず既報の通りの理由を根拠に判断を下し、ガスリーに後方スタートを命じる事となった。

AlphaTauri:F1トルコGP決勝

ピエール・ガスリー決勝: 13位, グリッド: 19番手

今週末は本当に調子が悪かった。昨日のウエットタイヤでのパフォーマンスが散々だったから、今日も同じように苦戦する事は分かっていた事ではあるけど、ドライコンディションだった金曜日のプラクティスは全てが良好だったから、少し戸惑うよ。

要はウエットとインターミディエイトタイヤでの僕らが遅すぎるって事だ。FP3と予選では熱を入れる事ができていなかったし。それに加えて今日はペナルティもあった。

今後同じような状況に陥った時のためにも、上手くいかなかった原因を突き止めて理解する必要がある。すでに幾つかの答えは見えているけどね。

そうは言っても今日の僕らはもっと良い仕事をすべきだったしガッカリしているけど、もう終わったことだから、頭を切り替えて次のレースに向けて取り組んでいくよ。

ダニール・クビアト決勝: 12位, グリッド: 16番手

今日はあまり語る事がない1日だった。僕としては自分のレースに徹しただけで、結果として12位でフィニッシュした。これ以上できる事は何もなかった。レースで終始、クルマと格闘し続けてきたのに、何の報いもなくノーポイントに終わるなんて、悔しい上になんにも楽しくない。

レース自体は本当にトリッキーだったけど、1度のスピンを除けば大きなミスはなかったし、この状況でマシンを持ち帰える事ができた点には満足している。集中力を養うための良いトレーニングになったよ!

全体的に言えば、今週末のウエットでの僕らのペースは良くなかったし、クルマを作動領域に入れる事に手こずっていた。何が間違っていたかを突き止めてそこから学び、次に繋げていきたい。


11月15日(日)にイスタンブール・パーク・サーキットで行われた2020年F1第14戦トルコグランプリ決勝レースでは、6番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算94勝目を上げて優勝を飾り、7度目のタイトルを手にした。2位はセルジオ・ペレス(レーシングポイント)。3位表彰台にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が滑り込んだ。

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