マックス・フェルスタッペン、精彩を欠くスピン祭りで6位「本当にフラストレーションが溜まる」
2020年シーズンのマックス・フェルスタッペンは、メカニカルトラブルが発生しさえしなければ確実に表彰台に上がってきたものの、F1第14戦トルコGPはそうはいかなかった。
レッドブル・ホンダ33号車のドライバーは、予選2番手ながらもグリップ不足の偶数列側という事もありスタートで大きく失速。セルジオ・ペレスとセバスチャン・ベッテルに先行を許す展開で1周目を終えると、19周目にペレスに仕掛けた際にスピンを喫して6番手にまで後退した。
壁との衝突を避けるためにタイヤにフラットスポットを作ってしまい、インターミディエイトへの履き替えを強いられるが、ブレーキダクトのデブリ撤去のために4秒もの作業時間を要した事もあり、2ポジションを失った。
更に、51周目には再び濡れた路面に足を取られてしまい、キミ・ライコネンと同じ場所、同じタイミングでリアを失い、スピンの共演を披露。最後まで追撃の狼煙が上がる事はなく、6位でフィニッシュした。
難コンディションであった事を思えばやむを得ないとも言えるだろうが、ルイス・ハミルトンが一切のミスなく逆転優勝を飾った事を思えば、精彩を欠いたと言うべきだろう。
Pos | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
---|---|---|---|---|---|
5 | サインツ | マクラーレン | 58 | +34.363s | 10 |
6 | フェルスタッペン | レッドブル | 58 | +44.873s | 8 |
7 | アルボン | レッドブル | 58 | +46.484s | 6 |
本当にフラストレーションが溜まるレースだった
マックス・フェルスタッペン決勝: 6位, グリッド: 2番手
今日は正直に言って、本当に難しいレースだった。汚れた側のグリッドだった事もあり、グリップ不足でスタートが悪く、4番手に後退してしまった。
その後は3番手にまで挽回して、チェコ(ペレス)に付いていこうとしたんだけど、大きくリアが流されてしまってコーナー出口の縁石側のグリーンの上に乗ってしまい、派手なスピンを喫してしまった。
ウォールへの激突を避けようとした結果、タイヤにフラットスポットを作ってしまいピットインせざるを得なくなってしまった。
当然フレッシュタイヤを履いていたわけだから、すぐに前のマシンには追いつけたけど、だからといって簡単にオーバーテイクできるわけじゃない。走れるラインは1本しかない上に本当に滑りやすいから、前のマシンと同じラインで走らなきゃならないんだ。本当にフラストレーションが溜まる。
それに、路面がまだ乾いていなかったからスリックタイヤに履き替える事もできず、あっという間に駄目になってしまうインターミディエイトタイヤを履いたままコース上に留まらなきゃならなかった。
今日はグリップがないままに、前のマシンの後ろに付いて走るだけのレース、それも生き残りをかけた複雑で厄介なレースだった。今日は最高の1日とはならなかったけど、多分今日はそういう日じゃなかったのさ。
11月15日(日)にイスタンブール・パーク・サーキットで行われた2020年F1第14戦トルコグランプリ決勝レースでは、6番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算94勝目を上げて優勝を飾り、7度目のタイトルを手にした。2位はセルジオ・ペレス(レーシングポイント)。3位表彰台にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が滑り込んだ。